関税を原則撤廃する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加に反対する集会が13日、出雲市今市町のラピタ本店大ホールで開かれた。約500人が「断固反対」などと書かれた鉢巻きをして出席。交渉参加に反対し、県民の理解を得るための運動を展開するとの集会宣言を拍手で採択した。
JAグループ島根、県森林組合連合会、漁業協同組合JFしまね、県生活協同組合連合会の共催。万代宣雄・JA島根中央会長は「打撃は必至。県民にTPPを知ってもらう努力を」とあいさつ。永江りえさん(40)は農業者、主婦、母親の立場から「家族においしいものを食べてほしいという一心で牛、水田、畑を管理している。交渉参加は断固反対」と訴えた。集会後は出雲市役所周辺などをトラクターでデモ行進した。【御園生枝里】
毎日新聞 2010年12月14日 地方版