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今年最も話題になった言葉を選ぶ年末恒例の「2010ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で発表された。60のノミネートのうち、関連する言葉が5つ入っていた民主党・小沢一郎元代表(68)だったが、トップテン入りは「脱小沢」のみ。しかし、受賞対象者となるべき民主党の菅直人首相(64)も枝野幸男幹事長代理(46)も姿を見せなかった。年間大賞には漫画家・水木しげるさん(88)の妻・武良布枝さん(78)が原作者で、NHK朝の連続ドラマにもなった「ゲゲゲの~」が選ばれた。
「受賞者は辞退なさいました」。司会者は一言だけ告げると、さっさと次に移ってしまった。流行語大賞のトップ10に政治の世界から唯一選ばれた「脱小沢」。だが、小沢一郎氏本人はもちろん、この言葉が似合うはずの菅首相、枝野幹事長代理、仙谷官房長官らの姿はなかった。「政権交代」が年間大賞に選ばれた昨年とは打って変わり、何ともお寒いシーンだった。
受賞者や交渉の過程は非公表だが、主催者側は菅首相らを想定していたとみられる。とはいえ支持率が低迷し、問題山積の中、賞を受け取るだけの度量も余裕も、“脱小沢”の面々にはなかったようだ。08年の「あなたとは違うんです」の福田元首相や、05年郵政解散総選挙時の「刺客」など、受賞辞退した例は、政治絡みの言葉ばかりだというのも皮肉な結果だ。
賞の選考委員で、現代用語の基礎知識の清水均編集長は「今年1年、小沢、反小沢陣営のにらみ合いで国民は振り回された。それを白日の下にさらしたかった」と“嫌み”の意味も込めて、あえてこの言葉を選んだことを明かした。選考委員の神足裕司氏も「授賞式に誰か来れば、太っ腹だったんだけど」と、苦笑いしていた。
同じく選考委員のやくみつる氏は「小沢さんは来ないまでも、誰かひとり(式に)来てくれれば。来ないということで、もう党の混迷ぶりを露呈していると思う」とバッサリ切って捨てた。「“脱小沢”によって、色々なことが実現できていれば、プラスの意味になっただろうけど、党がゴタゴタしただけで、今はマイナスの意味ですね」。今年の政界から唯一選ばれた「脱小沢」とは、結局、党内の派閥争いを象徴するだけの言葉にすぎなかったようだ。
トップ10入りの言葉は、壇上で解説のアナウンスとともに紹介される。「“反”だの“脱”だの“親”だの、レッテルはりっこばかりだと、“脱・民主党”が近付いてくるよ!」と、無人の壇上に、痛烈な紹介の言葉だけが流れていた。
(2010年12月2日06時03分 スポーツ報知)
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