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大阪市職員、「大たこ」の営業妨害容疑「日本一悪い店」

2010年12月14日12時13分

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写真:客でにぎわうたこ焼き店「大たこ」=14日午後0時38分、大阪市中央区道頓堀1丁目、京谷奈帆子撮影客でにぎわうたこ焼き店「大たこ」=14日午後0時38分、大阪市中央区道頓堀1丁目、京谷奈帆子撮影

 大阪市道を不法占拠し、13日を期限に自主退去を求められていた大阪・ミナミの有名たこ焼き店「大たこ」の従業員に対し、同夜、酒に酔って言いがかりをつけるなどしたとして、大阪府警は14日、同市経済局係長の男性職員(48)を威力業務妨害の疑いで緊急逮捕し、発表した。容疑を認めたため、府警は同日夕、男性を釈放した。

 南署によると、職員は13日午後11時ごろ、大阪市中央区道頓堀1丁目の「大たこ」の従業員に、「ここが日本一悪いことしている店か」などと言って傘を振り回し、たこ焼きに雨水をかけて営業を妨害した疑いがある。職員は当時、1人で酒に酔った状態だった。

 「大たこ」をめぐっては7月、大阪市の土地を不法占拠しているとして最高裁で立ち退き判決が確定。しかし、不法占拠していた場所から数メートル離れた市道上に新たに屋台をつくって営業したため、市は行政代執行による強制撤去の手続きに入り、13日を自主撤去の期限としていた。

 大阪市によると、逮捕された職員は撤去に関する職務には一切関わっていないという。事件を受け、平松邦夫市長は「言語道断だ。市民の信頼を著しく失墜して誠に申し訳なく、深くおわびする」というコメントを出した。市の担当者は「困った話だが、こうした件が起きても代執行手続きに関係はない。予定通り進める」と話している。

 「大たこ」の店長(34)は「土地をめぐって市に話し合いを求めているなか、こういうことが起きて残念だ。営業はこの場所で、できる限り続けていきたい」と話した。

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