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【松本浩史の政界走り書き】国政をないがしろにする“おめでたい”菅政権の行く末は? (1/3ページ)
このニュースのトピックス:◇政界地獄耳
政権のほころびを取り繕うことばかりに執着し、政界トップとしての自信と誇りを感じさせない菅直人首相は、政権の行く末をどう考えているのかな、と思う。支持率が20%台に落ち込んだ体たらくは、何よりも首相その人の政治的能力に帰する。閣僚の失言問題にしても、任命権者は、誰であろう首相その人ではないか。
首相周辺によると、平成22年度補正予算が成立した先月26日、今後の政権運営をどう切り盛りしていくか、かなりの意欲をみせていたという。それからここしばらくの動きは確かに、来年1月に召集される通常国会をにらんだ地ならしの色合いがとても濃い展開となっている。
一連の流れで透けてみえるのは、自民党との大連立構想が難しくなったので、原点回帰で再び社民党との協力関係を構築するしかなくなった、という首相の迷走ぶりだ。「政治とカネ」の問題を抱える民主党の小沢一郎元代表の国会招致を実現し、公明党の協力を取り付けたい思惑もにじんでいる。政権を維持するために、なりふり構わず考えつくカードを切りまくっているようだ。