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【政治】

民主、地方選また敗北 茨城県議選、4分の3が落選

2010年12月13日 夕刊

 来春の統一地方選の前哨戦として注目を集めた茨城県議選(定数65、36選挙区)は12日、投開票が行われた。公認23人、推薦1人の計24人を擁立した民主党は、現有6議席にとどまり、4分の3が落選する惨敗となった。

 民主は現職2人が落選したほか、自民系候補との対決となった4つの1人区で軒並み敗れた。候補2人を擁立した4選挙区のうち、両方当選したのは、もともと2議席あった日立市のみ。残る水戸市や土浦市などでは複数候補の当選はかなわなかった。新人候補も19人中、当選は3人だけだった。

 中国漁船衝突事件への対応や、閣僚の相次ぐ問題発言などが響いた形。内閣支持率が低迷する中、先月の千葉県松戸市議選の大敗などに続く地方選の敗北で菅直人首相の政権運営はいっそう厳しくなる。

 一方、最大会派の自民党は、現職と元職36人を公認。33議席を獲得した。無所属の推薦候補も6人が当選した。合わせて39議席となり、現有の45議席から6議席減らしたが、過半数は大きく上回った。

 公明党は全員当選で現有4議席を守った。3人を擁立した初参戦のみんなの党は、現職と新人の2人が当選し、統一地方選に向けて好結果となった。共産党は2議席から1議席に半減した。

 県議選は任期満了に伴うもので、106人が立候補。8選挙区で無投票だった。

 投票率は49・00%。戦後2番目に低かった前回2006年の47・94%を1・06ポイント上回った。

 

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