政治活動？！横峯議員　政治資金でさくら応援

政治資金でゴルフ大会の交通費をまかなっていた横峯良郎氏
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　民主党の横峯良郎参院議員（５０）が、娘でプロゴルファーの横峯さくら（２５）が出場する大会に行った際の交通費や宿泊費計約６９万円を、政治資金から支出していたことが１４日、分かった。横峯氏側はゴルフ場に出向いたことは認めたが、「娘の応援ではなく、支援者に会うのが目的」などと説明している。

　さくらが出場した大会への交通費や宿泊費を支払っていたのは、横峯氏が代表を務める政党支部「民主党参議院比例区第57総支部」。０９年分の政治資金収支報告書や横峯氏の事務所によると、同年３～１１月、国内で開かれた女子ゴルフツアーのうち、北海道や新潟、高知、福岡などで開催された１７試合で横峯氏の航空券代や宿泊費など計約６９万円を支出した。

　さくらは同年、３３試合に出場。６度の優勝を飾り初の賞金女王に輝いている。

　事務所は横峯氏がゴルフ場へ行ったことは認めたが「娘の応援に行ったのではない。支援者は全国にいる。ゴルフ場や地元で開かれる会合に出席し、支援者に会うのが目的で政治活動だ」と説明。さくらの練習ラウンドを支援者と一緒に見て回ることもあったという。

　報告書には５月２２～２４日の愛知県への出張に宿泊費やレンタカー代など約１２万５０００円、８月２８～３０日には新潟県への出張に宿泊費や交通費など約８万５０００円の支出。日程と場所はさくらの出場試合と合致する。

　報告書からは横峯氏が、民主党が政権交代を果たした衆院選投開票日（８月３０日）当日にはゴルフ場にいた可能性も浮上するが、横峯氏は日本女子プロゴルフ協会でさくらのコーチとして登録されており、議員とプライベートを区別するのは難しい状況でもある。

　支部の収入は民主党の政党交付金からまかなわれているが、元はすべて税金。事務所は「“さくらパパ”として当選しており横峯からゴルフは外せないが、支出を精査し、不適格なものがあれば訂正する」とした。

　民主党にとっては新たに噴出した“政治とカネ”問題。仙谷由人官房長官は同日夕の会見で「政治家は人の集まる限り飛び込んでいって、自分の長所を発揮しながら支援をいただくもの」などと必死に擁護していた。

[ 2010年12月15日 ]