世界の安全は8割のモラルで保たれているコンピュータエンジニアという仕事を生業としていると、
セキュリティ面には、大いに神経を尖らせるものです。
ちょいと気が緩めば、どこぞのイカレポンチがそこに群がって来るんですね。
だから、心の弱いものはエンジニアには向かないって言われています。
こんな対応を四六時中していたら、ノイローゼになってしまうからです。
では誰が悪いのか?
と言えば、イカレポンチに決まっています。
もちろんそのイカレポンチにより割かれた労力は損害となり、
そのリスクマネージメントもまたセキュリティ対策として必要事項ではあります。
それをしない企業の責任は、社会的には重いのでしょうね(笑)
世の中の安全の8割は人の理性、モラルで保たれている。
僕はそう確信しています。
僕もハッカーのはしくれですからね、
いざとなればどんなサーバにだって形跡を残さずに入り込むことだって出来ます。
しかしそれをしない。
その顛末を知っているからって事もありますが、
それをしてはいけない事だと理性で理解しているからです。
この理性は道徳により育まれました。
つまり道徳心のあるものは、犯罪者にはならないという事です。
安全を守る2割のセキュリティ技術の進歩は目覚ましいものがあります。
それはそれとして評価するものですが、それを発展させる元は、
イカレポンチどもの凶行にあるのです。
イカレポンチは根絶やしには出来ませんが、
ごく少数派に落とし込む事は可能です。
近年インターネット技術が発達し、皆が自由に発言できる場が増えて来ています。
発言者の8割は、理性ありその発言に責任を持っております。
しかし2割は、氏素性も分からずそれを言い事に他人の中傷、批判、嘘の流布など罪を重ねています。
これはネットで自由気ままに発言を認めているからです。
自由発言には責任を持たせる自由には責任が伴うものです。
その顛末に責任が持てるのであれば、自由に発言すればいいでしょう。
しかしモラル低下により、自由発言に責任を持たない不埒モノが増えて来ました。
ひとつは利益追求を原則とする資本主義社会において、このような自由発言がビジネス利益に成りえるという事に彼らの様な不埒モノを野放しにしている原因があるのでしょう。
しかしこれではモラルハザードはスパイラルダウンして行くだけです。
自由な発言を認める代わりに、氏素性を明らかにする。
たったこれだけですが、この事を規制として取り込めば、インターネットによるトラブルはほぼ解決出来るでしょう。
そのためには、資本主義社会を崩壊させ(すでに崩壊の一途にありますが)、共存共栄を図れる新しい社会の仕組みが必要です。
只今その新しい社会の在り方について、模索中です。
その新しい社会で個人の真の自由発言を守り育んでいければと思います。
川谷拓三 - だけど泣かないさ自由万歳!!