ジミー鈴木の復活Blog

朝5時起き。
母と一緒に父の見舞い。

見舞いに行く前の母の話だと
父は一昨日夢に自分の父親が出てきたと言っていたという。

私の祖父にあたる人で、もうかなり前に亡くなっている。

「今度逢ったら、まだそっちには行きたくないってハッキリ言うんだよって言っといた」
とのこと。


父は実家から徒歩15分ぐらいのところにある
特殊なマンションに住んでいる。

目の前に入院設備のない病院があり、
そのマンションは病院の別棟のような感じ。

住んでいる人は寝たきりの人ばかり。
そこに一日何回か看護師さんや
介護の人たち、そして医師がやってきて
チェックアップやケア、そして診察をしてくれる。

病院のように見舞い時間が制限されていないのは助かる。

父には最近の家族のことを報告。

娘が大学に行くために家を離れ、
寂しくなった家内が犬を買った話をした。

「どんな犬なんだ？」

ハッキリとは喋れない父だが、簡単なことは分かる。
「○○って言ってんの？」と聞けばいい。

分からない時、父は悔しがる。
その姿を見ると焦るし、とても辛い。

「でさ、まだ生後4ヶ月ぐらいの赤ちゃんで目が離せないんだ。
目を離すとすぐに何か咥えてくる。咥えるぐらいならいいけど
食べちゃったりする。こないだなんか俺の靴の靴紐。革の靴紐を
食べちまった。参ったなぁとか言ってたら家内にアンタが悪いって
怒られてさ。で、家内が笑いながら言うには、俺が帰ったあと、
犬のお尻からチュルチュルチュルっと出てきたんだって」

父が爆笑した。

3年半前に父が倒れてから、声をあげて笑うのを見るのは今回が初めて。

それを見て、とても嬉しかった。

見舞いが終わると午前11時に池袋を出るリムジンバスか
12時5分に日暮里を出るスカイライナーに乗り
成田に向かう予定をしていたのだが、
ニューヨーク経由で行くより、
名古屋からの便で行ったほうがかなり早く着くことを
思いついた。

名古屋までの新幹線代や名鉄に乗る電車代が余分にかかるが、
明るいうちに単身赴任先に到着すればいくつか用事がたせる。

赤羽駅まで行き、間に合いそうだったら名古屋に変えることにした。

「急いで行けば間に合います。7時40分東京駅発の指定でいいですね。それとも8時発にしますか？」
と言われたので、すぐに40分発の切符を買って京浜東北線に乗るが、どうにも間に合いそうにない。

東京駅に到着したのは7時38分。そして7時50分発の「のぞみ」の自由席に乗った。

車掌が来たので「40分発の指定券を持っているので、指定席に動きたい」と言うも
「あいにく160人ほどの団体がいて満席です」とのこと。

のぞみはこれが三度目。ここ何年か、日本でたくさん列車に乗る予定のときは
「ジャパンレイルパス」を買っていたが、ジャパンレイルパスは「ひかり」には乗れるが
「のぞみ」には乗れない。

のぞみに乗って感心したのは「喫煙室」があること。
これにはかなり驚いた。
（続く）