高速道路下で車両火災、高架橋の骨組みが変形(上)

近くの車両37台が燃え、高架橋の骨組みも溶ける

ガソリンの爆発でなかったのが不幸中の幸い

警察「放火ではない」

 今月13日夜、ソウル外郭循環高速道路の中洞インターチェンジ(京畿道富川市遠美区上2洞)近くで発生したタンクローリー火災事故で、警察と消防、韓国道路公社は14日、原因を究明すると共に、安全性について診断し、復旧対策を講じるため、合同現場調査を行った。関係者たちは、「火災発生当時、火の温度は500-1000度に達していたと推定される。これは鉄を変形させ、使えなくするだけの威力を持ち、現場から40メートル以内に人がいれば、確実に大火傷(やけど)を負っていた」と話した。

 火災が発生したのは、富川市の室内テーマパーク「ウンジン・プレイ℃」の向かい側を通っている、ソウル外郭循環高速道路の高架橋の下の駐車場だ。広さが約1500平方メートルの駐車場には、タンクローリーや乗用車など数十台の車両が止まっていたが、13日夜10時32分ごろ、約2万リットルのガソリンを積載したタンクローリーから火が出た。遠美消防署の関係者は、「火災の原因は、ガソリンが漏れたためだと推定される」と話した。また、調査員たちは「タンクローリーに積載されていた約2万リットルのガソリンがほとんど燃え尽き、大規模な爆発事故につながらなかったのは不幸中の幸いだった」と語った。

 火はタンクローリーの周りに止められていた車両37台を焼き、さらに高さ7メートルの高架橋にも燃え移った。道路公社の道路交通研究院が行った調査によると、火は高架橋を支えている骨組み(ビーム)にも被害を及ぼした。骨組みは長さ50メートル、幅2-3メートル、厚さ1メートルほどの鉄材でできており、80トンの重さに耐える設計になっている。火災が発生した当時、車線に沿って6本の骨組みが並んでいたが、被害が集中したのはタンクローリーから出た火が燃え移った20メートルの区間だった。骨組みの大部分が変形し、亀裂が入ったり、垂れ下がったりした。道路交通研究院のパク・チャンホ博士は、「被害が生じた骨組みを放置すれば、倒壊する恐れがある・状態はかなり深刻だ」と語った。

ソウル外郭循環高速道路の中洞インターチェンジ(京畿道富川市遠美区)近くで、道路の高架橋の下に止まっていたタンクローリーが火災を起こした。現場では14日、警察の鑑識班が全焼した車両や橋脚を調べた。右上の小さな写真は、火災による高熱で溶けて曲がった高架橋の骨組み。/写真=蔡承雨(チェ・スンウ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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