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2010年12月14日(火) 19:37 |
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吹屋小学校、来年度末で閉校か
山間部の小学校が、またひとつなくなるかもしれません。 高梁市の吹屋小学校は、児童数減少を理由に来年度末での閉校が検討されています。 現在も使われている学校としては、国内で最も古いとされる木造校舎は、これまで100年の時を越えて子どもたちを見守ってきました。
通学する子どもたちから笑顔が覗きます。 高梁市成羽町。 山間にひっそりと佇む高梁市立吹屋小学校です。 校舎は今からおよそ100年前、明治時代に建てられました。 実際に使われている「現役」の学校としては、日本で最も古い木造校舎とされています。 かつて銅やベンガラの生産で栄えた吹屋地区。 多いときには300人いた児童も年々減少し、90年代以降は10人前後で推移するようになりました。 現在、全校児童は6人。 今後も児童が増える見込みはなく、2年前から教育委員会と保護者らの間で、2011年度末閉校に向けた協議が進められてきました。 映画の撮影などで使われることも多い小学校の校舎は、観光地・吹屋のシンボルでもあります。 今月20日には閉校の方針について、地域住民への説明会が予定されています。 住民説明会で合意を得られれば、議会の審議を経て閉校が決定します。 閉校となった場合、6人の児童は成羽小学校に通い、校舎は文化財として保存されるということです。 学校は地域の灯りとも言われます。 閉校になるのか、異論が出て再検討となるのか、今の時点ではわかりませんが、いずれにしても山間部から子どもがどんどん姿を消していくのが、今の日本の姿です。
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