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退役した女性兵士、自殺の危険が3倍 性的暴行、セクハラに悩むケースも (1/3ページ)

2010.12.13 08:13
このニュースのトピックス◇世界万華鏡

 退役米兵の若い女性は一般の米国人女性と比べ、自殺の危険が3倍近く高いとする調査結果が公表された。戦地での上官らによる性的暴行、セクハラの記憶に悩まされるケースが目立つという。ケアが必要なのだが、退役後の福利厚生も含め、兵士は男性であることを前提に軍の制度は作られている。女性の進出に即応していないようだ。

 米軍の女性兵士は20万人に上り、兵力の15%に相当する(災害救助などにあたる州兵、予備役はのぞく)。1960〜70年代のベトナム戦争当時、女性兵士は兵力のわずか3%に過ぎなかった。アフガニスタン、イラクでの駐留は長期化。退役後、ストレスや障害を訴える女性兵士は当然増えた。

 

“セクハラ後遺症”

 少なくない退役兵士が、残酷な場面、危険な状況に直面した経験から、不安感、無力感にさいなまれるPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされる。さらに、アフガン、イラクでの駐留では、TBI(外傷性脳損傷)が指摘されるようになった。IED(簡易爆弾)の爆風などにより脳が傷つけられるのだが見た目では分からない。ただし、これらは男女共通である。

 MST(Military Sexual Trauma)は女性特有のものだ。女性兵士の5人に1人は、戦地で上官らから性的暴行やセクハラ被害を受けているという。軍では上官への服従が求められる。上官にレイプされても誰にも言えず、しかも、その上官と毎日顔を合わさなければならない。戦地では逃げ場がないのだ。こうした体験がPTSDと同様の症状を招く。それがMSTだ。


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