杉内　異例のトップ裁定か？

　難航しているソフトバンク・杉内俊哉投手（３０）の契約更改交渉に、笠井和彦オーナー代行兼社長（７３）が自ら臨む可能性が出てきた。１０日の初交渉で５０００万円アップの年俸３億５０００万円の提示を不服とし、保留している左腕。金銭面だけでなく、交渉相手となった小林至編成・育成部長（４２）ら球団フロントの対応も、杉内をかたくなにさせる一因となっているようだ。

　「今までは“体は大丈夫か？”とか、そういう言葉があった。戦場で武将に見捨てられた気分」と漏らした杉内。これを伝え聞いた笠井社長は１３日、２５日に予定される２度目の交渉に「（自分が出る）可能性は十分ある。いろいろと説明の不行き届きがあると思う。彼がいないと優勝できない」と直接出馬の用意があることを明かした。杉内は「僕は小林（部長）さんと決着をつけたい。今後を考えても絶対に今のままじゃいけない」と話しており、経営トップ同席となりそうな次回交渉が注目される。（金額は推定）

（森　淳）