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　西武・帆足和幸投手（３１）が１４日、西武ドーム内で２度目の契約更改交渉に臨み２４００万増の１億１０００万円プラス出来高でサインした。年俸も大台に到達し、新選手会長としての自覚も十分。ナインの先頭に立ち、大人のチームへと変ぼうさせる決意を表明した。

　突然の告白だった。この日はアフロ風のヘアスタイルで登場したが「こういう髪はやめる。バッサリ切ります」。身をもってショートカットにし、長髪の涌井、岸に対しても「しっかりさせます」と髪を切らせる考えを示した。それも２枚看板に大人になってほしい、という思いからだろう。

　２時間超の交渉のうち、契約に関しては約１５分。それ以外は選手の意見や要望を球団に伝えるために費やした。１軍トレーナーの増員、西武ドーム内に選手家族が観戦できる“ファミリールーム”の設置、ＦＡ権取得選手の待遇改善…。球団に環境改善を訴えた一方で、ナインにも選手としての成熟を求めた。

　自身は今季１１勝をマークしたが、優勝を逃し悔しい思いを味わった。来季の目標は日本一。「涌井、岸に任せるだけじゃなくてもっと引っ張っていきたい」。ローテの一角としてのフル回転も約束した。