「新日本・レッスルキングダムV」(1月4日、東京ドーム)
新日本は14日、都内で1・4東京ドーム大会の全対戦カードを発表。メーンはIWGP王者・小島聡(40)=フリー=が、棚橋弘至(34)の挑戦を受けて2度目の防衛戦に臨む。8月のG1クライマックス優勝決定戦の再現で、棚橋が5度目の復活戴冠を期す。20回の節目となる今回、プロレス大賞MVPを獲得したGHC王者・杉浦、潮崎のノア勢のほか、米TNA、メキシコのCMLLからも参戦し、13試合で激闘を繰り広げる。
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棚橋が満を持してドーム決戦に出陣する。8・15両国国技館大会のG1決勝で敗れた屈辱を晴らすべく「リベンジします」と、小島からの王座奪回を宣言した。自らの敗退で新日本の城壁は崩れ、IWGP王座まで奪われた。「優勝を食い止めることができなかった」と、小島の独走を許した責任を自覚している。
「僕には新日本への愛がある。それが決定的な違いです」。小島が全日本へ移籍した際、棚橋にも誘いがあったが動かなかった。小島が古巣にUターンしてエースへの名乗りを上げることは、プライドが許さない。
今年、棚橋は出遅れ、頂点ベルトにからむことはなかった。IWGP戦は昨年11月の中邑戦以来で、“指定席”だった年頭ドームのメーンも2年ぶりに奪回。雪辱の舞台も整い「超うれしい。誇らしい」と、全身全霊で“外敵エース”の排除へ仁王立ちする。
小島とはこれまで4度一騎打ちし、1勝3敗。06年のG1公式戦で敗れ、08年は全日本の4月のC・カーニバルで借りを返したものの、G1では再び敗退。今夏は“A級戦犯”の汚名をきせられた。両雄のIWGP戦は初めてで「小島は結果を残しているが、外敵になりきれていない。オレは新日本を家族と思っているし、恩返しする」と、昨年9月に返上して以来の王座復活へ決起した。