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よく考えること [2005-06-30 16:28 by raparuka] だるい・・・。 [2005-06-29 10:49 by raparuka] 梅雨か・・・ [2005-06-28 15:31 by raparuka] Q、最近日記あんまり書かないですね [2005-06-27 21:34 by raparuka] お題「割り箸」 [2005-06-26 21:37 by raparuka] 勇者になるには [2005-06-25 21:49 by raparuka] とりあえず購入手続きをね [2005-06-24 12:07 by raparuka] ああ、そうそう [2005-06-23 15:01 by raparuka] お題「目玉クリップ」 [2005-06-23 12:26 by raparuka] お題「うすばかげろう」 [2005-06-22 12:35 by raparuka] ええたしかに。 [2005-06-22 02:01 by raparuka] 死んだように寝た。 [2005-06-20 13:45 by raparuka] そして・・・ [2005-06-17 22:11 by raparuka] 風が気持ちよい日 [2005-06-15 15:25 by raparuka] だんだん蒸し暑くなってまいりました。 [2005-06-12 21:03 by raparuka] 信長プレイちう [2005-06-11 12:14 by raparuka] 風向きかわりました。 [2005-06-09 09:46 by raparuka] うーーー [2005-06-06 12:02 by raparuka] どこの職場にも [2005-06-04 19:01 by raparuka] 最近のビーズクラフト [2005-06-02 14:34 by raparuka] はやく真人間になりたいな [2005-06-01 21:39 by raparuka]
お買い物から帰ってきて冷蔵庫で冷やしておいたスイカを一切れ食べたらものすごくおいしかった。スイカって食べたときに小学校の夏休みの頃をリアルに思い出させてくれるので好きです。母方のおばあちゃんのおうちは井戸があって、よくスイカを冷やしていたなあ。玄関脇の水場でくるくる回りながら水に浮かんでいたスイカ。実家には井戸がなかったし冷蔵庫もそんなにスペースないから、お風呂の浴槽にスイカ浮かんでいたことがありました。あと洗濯機のフタあけたら中にスイカが冷やされていてびっくりしたこともあります。ママン・・・。 割と小さなころから宗教に興味があって、宗教についてよく考えます。父方の祖父母と一緒に住んでいた頃はお坊さんが仏壇に経をあげにくることがよくあって、子供の頃は何をしているのかよくわからないままおばあちゃんの隣に座って聞いていたりしたものです。しかし現在私はほぼ無宗教です。でも宗教を持っている、というか、それが体の一部になっているということは(例外もあるとは思うけど)素晴らしいことだと思います。宗教の勧誘で嫌な思いをすることもありますが、私は勧誘をする宗教は宗教として認めてないので、宗教全体そのものに対して腹を立てることはありません。それに、自分が素晴らしいと思ったものは誰かに教えたい、ほかのひとのことも幸せにしてあげたい、という気持ちもわからなくはないし。ただ、自分の勝手な理想なのかもしれませんが、素晴らしいものというのは無理に広げようとしなくても静かに自然に広がっていくものだと思うので、勧誘という形には絶対にならず、「教え」としてゆるやかに理解されていくものなのではないかと思います。 私は言葉の価値をそれほど信じておらず、所詮イメージを誰かに伝えるための道具程度にしか考えていません。今「宗教」になっていろいろなひとが信者となっているものだって、はじめはひとりの人間の持ったイメージから始まったものに違いないと思うのです。言葉は完全なものではないです。イメージを喚起する道具にはなりますが、それを駆使して相手に自分の信じるものをわからせようとするのは無駄な行為だと思います。 宗教というかたちのないものをいろいろなひとが信じているのがとても興味深いです。でも元々かたちのないものを無理矢理言葉にしていくと、なんだか学問に近くなっていく気がします。しかし誰かとコミュニケイトする道具としては言葉が一番らくちんで、簡単です。バランスが難しいなあと思います。宗教(だけじゃないけど)は言葉に置き換えようとすればするほど本質がするりと逃げていくのではないかしら。そのイメージとしてしか存在することのない本質の部分を、静かに心の中に持っている人間を、私は尊敬します。 まあ、最近新興宗教っぽい団体のしつこい勧誘でちょっとぐったりしたんですがね。はぁ。
ああ変な感じ。昨日(というか今日)深夜になっても眠くならなくて、2時ごろまで起きていて、咳止めを飲んで無理矢理寝たのについ7時に起きてしまい、旦那様を送り出してから寝よう寝ようと思いながら本を読み始めてしまったら目が覚めちゃった。体は熱っぽいし手の甲に血管浮いてるし、あーみっともない。読んでいたのはよしもとばななさんの「N・P」と「キッチン」と「アムリタ」でした。「キッチン」を読んでいたら昔しばらくおかしな居候生活をしていたことを思い出して懐かしくて笑ってしまいました。 私が体を壊して勤めていた会社を辞めて、しばらく家で養生していた頃、私は完全に夜型の生活になってしまっていました。カウンセリングで出たいろいろな体調不良の原因とかもろもろのことがあって両親と顔をあわせるのがなんとなくおっくうだったし、両親も腫れ物に触るような感じだったし、そういうのをお互いに言えなくて遠慮しているというか、変な距離感ができてしまっていたので、昼間に起きているのがとても苦痛だったのです。多分カウンセリングを受ける前にもその距離感はあったのですが、カウンセリングによってその距離を測るものさしが出来てしまったような感じでした。 あんまり家に篭っているのも腐ってしまうなあ、と、やや回復してきた頃から仕事を探しはじめました。いくつか面接を受けたり、履歴書を送ったりしましたが、なかなかいい返事がもらえなくてちょっと疲れてきたとき、短大時代の友人H君から電話がありました。彼は大学を途中でやめてしまって、もう一度自分の行きたい学校をあらためて探す間につなぎのつもりで始めたバイトが楽しくてそのまま正社員になってしまったという中々パワフルなひとでした。大学にいた当時は彼があまりにもテンションが高いため、ついていけなくて疲れるひとでしたが、そのテンションも大学をやめてからはそれなりにおさまっていい感じにバランスがとれているみたいでした。 自分が勤めている店のアルバイトが足りない、仕事を探しているならウチにこないか、お前ならすぐに仕事に慣れる(大学当時私はずっと接客業のバイトをしていた)、オーナーには俺から言っておくから、というようなお話で、自宅から近いしいいなあと思ってすぐに面接を受けに行きました。ほとんど即決で採用が決まり、週に4日ほど仕事をさせてもらえることになりました。まだフルで仕事ができるほど回復していなかったのと、仕事をすることに対する不安感があったので、そのくらいでちょうどいいなと思ったのです。リハビリのつもりで少しずつやろうと思いました。 そのころから私とH君はまた親しくなって、よく遊ぶようになりました。彼は家庭がちょっと複雑で、実家が近くにあるのに別の場所に部屋を借りて住んでいました。メゾネットタイプというと聞こえはいいけど、すごい年代モノの部屋というか長屋のようなところです。一階に六畳の和室と台所(キッチンではない!)とトイレとお風呂、二階に四畳半と六畳の和室があり、裏口を出た先に小さな物置があるという、お値段の割りにはずいぶんお得な物件です。私はそこに彼がひとりで住んでいるのだと思っていましたが、実は友達と一緒に住んでいるんだ、と彼は言いました。 一緒に住んでいたのは8歳ぐらい年上のT君でした。運送会社に勤めていて非常に忙しいひとだったので滅多に会えませんでしたが、ときどき夜に遊びに行くと会うことができて、彼も非常に楽しいひとだったので一緒にお酒を飲んだりしました。むちゃくちゃお酒が強いひとだったなあ。H君とT君は銭湯で知り合ったそうです。何度か通ううちに顔見知りになり、いろいろ話をするようになって、T君が「住むところ探してるんだよ」とポロっと言ったらH君が「じゃあウチで一緒に住みませんか。無駄に広いし、二階に一部屋余ってるし」とナンパする形で住み始めたそうです。あんまりにもH君らしい話だったので、笑ってしまいました。 何度も遊びにいくうちに段々そのH君の部屋に馴染んでしまい、そのうちほとんどH君の部屋で生活しているような感じになってしまったのは自分でもおもしろかったです。バイト終わってからH君ちの台所で普通に料理作ってたりして、T君が帰ってきてからみんなでごはん食べて、「ああ明日ゴミの日だよ忘れずに出さなきゃ」とかいう会話が普通に出てました。H君の弟も私たちと同じ職場で働いていたため仲良くなり、彼も遊びに来て4人でお酒飲んだり、みんなのゴルフを真剣にやったり、本の話とかで盛り上がったり、なぜか朝まで裏ビデオ鑑賞して意見を言い合ったり(この女優は顔がこの角度だといいね、とか)して、なんだかえらく楽しかったです。寝るときはH君の部屋かT君の部屋で布団に入らせてもらってぐうぐう寝ました。T君は随分と出勤が早いお仕事だったため、朝無理矢理彼を起こすのも好きでした。セットしておいた目覚ましがなっても彼が起きないので私が先に目が覚めてしまうのです。逆にH君は非常に寝起きのいいひとで、朝から元気に掃除機かけていたり洗濯してたりと、対照的でした。ふたりともとセックスもしていましたが、なんとなく普通な感じで、三人でセックスの話もしてたりして、それはそれでおもしろかったです。さすがに三人でセックスとかはなかったですけど。 私は段々両親との関係も修復されて、ぎこちなくですがそれなりに家族っぽくなってきた頃に生活のメインを実家に戻しました。それでもしょっちゅう遊びに言って、餃子作ってパーティーしたりみんなでDVD鑑賞したりしてました。 うん、若かったんだなあ。 最近はさすがに私も結婚したしH君にも結婚予定の彼女がいるしで少し疎遠になりましたが、今でも素敵なお友達です。 よしもとさんの「キッチン」ではみかげちゃんがすごくキッチンに愛情をもっていますが、私はそれと同じような感覚でお風呂が好きです。そしてH君ちのお風呂が本当に大好きでした。狭くて浴槽が変なかたちをしていて、細かいタイル張りのノスタルジックなお風呂で、浴槽の横の壁に窓があって(歪んでてうまく開かない)、昼間に入浴するととても気分が良かったものです。ユニットバスのきれいなお風呂も好きだけど、あのどっしりした変なかたちの浴槽には勝てないなあ。もう一回入りたいな、あのお風呂。膝ぶつけるとめちゃくちゃ痛いんだけどね。
雨です。雨嫌いじゃないのでいいんですが洗濯物が乾かないのはどうにかして欲しいと思います。こんな日はゲームだよね!うんうん!それしかないよね!まあ、買い物に行こうと思ったらお財布に250えんしかなかったんだけどね! ジルオールはレベル21になりました・・・・。毎日ちょこちょこやってるだけなのにモリモリレベル上がります。郵便配達ってスゴイね!いつも我が家にアマゾンの荷物持ってきてくれるお兄さんとか、すごいレベルになってるんだろうな。またアマゾンでこれ予約しちゃったし。親指の皮が擦り切れるまで転がすのさ~。お湯がしみるのさ~・・・。 午前中にガントレットくんと電話でお話してたら急に思い出したゲームエンドネシア。やりたい。しかし手元にない。そういえばこれ友人に借りたのだった。おもしろいので是非やってみてくださいね。キャラも可愛いです。
A、コーエーの罠です。 ジルオールプレイ中のみなさんこんにちわ。郵便配達にいそしんでますか?私の中では勇者とは他人の家にずかずか入っていって勝手に箪笥をあけてヘソクリを盗んでいく存在なので、もう一生郵便配達でもいいです。ぶっちゃけ世界救うとかドウデモイイヤー。 友人夫妻に子供が産まれたそうで、めでたいメールが届きました。ウチは子供を作る気がさらさらないので「ふーん」みたいなしょっぱい反応でしたけども、まあ母子共に健康でよかったです。彼らは結婚する前にいろいろと苦労してるのを知ってるので、これから存分に幸せになってほしいなと思います。家族増えてよかったね!また遊びにおいでよーう。 ところで、次回のお題はたわしでお願いします。亀の子タワシで。
子供の頃、おとなはみんな割り箸がうまくまっすぐに割れるものだと思っていました。 それから随分と年をとった私は、恋人ができ、しばらく付き合ったのち、結婚しました。 子供を作る気はありません。 私も夫も、いまだ割り箸がまっすぐ割れたためしはありません。 ふろむお題「えびせん」より。 いつも長い長い言われるから、短く。本日はリベリオン→キスオブザドラゴンとアクションずくし。ジェット・リーはリー・リンチェイの頃のべんぱつ時代の方が好きです。リベリオン、ああいう風に犬を使うのは自分的にタブーなのでちょっとしょぼん。犬好きとしてはイヤンです。ケーブルの映画チャンネルとかは見る気がなくてもつい最後まで見てしまうことがありますね。この前も気がついたらチアーズを最後まで見てた。キルスティン・ダンストはスパイダーマンに守ってもらわなくても自力でどうにかなると思います。彼女マッチョ系だよね。
郵便配達しかない。そんなジルオールインフィニット道。ビジュアルがどうのこうのとかはまあ置いといて、王道過ぎるストーリーは好みです。末弥さんの絵でもうおなかいっぱいだし~。PCでもPS2でもコーエーのマークしか見てない毎日です。ビールもすすみますな。私はつまみを一切食べずにお酒飲むひとなのでそりゃあ胃も壊れますって話。うん、コーエーのせいだ。嘘です愛してますコーエーさん。吐いてたってイイジャナーイ(´∀`)ノアハン。結婚して2年半、旦那様にはもはや見放された私。何も言えまいて。 信ONに引っ張り込んだ知人、一回浮いたっきりパソ子さんが体調不良で再会ならず。知人のために作った装備品がなにやら遺品風味でしょんぼりっく。知人から送られてきた「ワンモア再起動・・・」というメールが物悲しさをさそいます。ガンバレ。
発売したの忘れてたよジルオールインフィニット。アマゾンでぽちっと購入して届くの待ちです。どこまでもコーエーまみれなのだな。キャラデザの末弥さんが大好きなんだ。届いたらMMOはしばらく離れるか・・・・な・・・・。まあどっちにしろコーエーさんだけど。「みんな大好き塊魂」ももうじき発売なのだな。というか私はよくゲームを貸したまま忘れてしまうので、そんな感じで我が家から旅立っていったゲームは数知れない。「あ、あれやりたいな」と思っても大体手元に残ってなかったり。そのような経緯ですでに10本近くのゲームに対して後悔していますが、どちら様に出張なさっているのかさえわかりません。 ところで我が家の普通電話がしょっちゅうワンコールだけ鳴って沈黙するのですがこれはどういうことですか。それ以外の場合も8割が間違い電話です。我が家はコンパニオンの派遣など承っておりませんよ。老人ホームでもございませんのでそこのところヨロシク。 昨日見ていたDVDは「ヘル・ボーイ」でした。またアメコミかよ。ヘル・ボーイがとてもキュートで萌えー。エイブとお友達になりたいわ。クロエネンのかぶってるヘルメッツというかマスクというか、これがまた可愛い。思ったより素敵な映画だったし、DVD買おうかな(今回はレンタル)。スカイ・キャプテン買うときに一緒に買ってこよう。
次回のお題はえびせんでお願いしますよ。ぽりぽり。 なんとなく始めてみた「お題」ですが、結構独りよがり的に楽しいです。日記なんてどうがんばってもマスタベになるわけで、そうじゃない日記はすでに日記じゃないのかなとか考えてしまったりするのは暑いからですかそうですか。とにかく誰かからテーマをいただけるというのは自分への言い訳になっていい感じです。自意識と折り合いがつくというか。 また知り合いを信ONに引っ張り込み、「今日のうちに体験版落としちゃえよHAHAHA」とかたきつけたくせに今晩はDVD鑑賞の予定ですゴメンナサイ。繋がない可能性大です。引っ張り込んでおいてさくっと飽きてしまったりするので(わりと多い)御注意をば。信ONはいいゲームですよ本当に、うんうん。 友人を作る、というか、友人になるときは、かなりディープなところまでお話してしまったりするので、ネットの中での友人関係は実は苦手です。さらっとした表面上のつきあいというやつはできない性質でして、仕事上の関係で四苦八苦した覚えがあるのでこれ以上そういうのは御免だなとか思ったりして。普通にリアルのこともお話してしまうので、ほかのひとに止められたり(そういうこと簡単に言っちゃマズイよみたいな)して、ネットのお付き合いは難しいなあと思います。池波正太郎さんの「剣客商売」の大治郎のように「浅く淡い付き合い」が出来るようになればいいのになあ・・・。武士にならねば無理なのか。
ガントレットくんのお題「百円ライター」よりお題いただきました。 ええ・・・そりゃもういろんなものをはさみましたよ。別にねえ、ホラ、「これはさんじゃいけない」とかね、そういう決まりなんてないじゃないですか。逆にいえば「これはさまないといけない」っていう決まりもないわけでね、喜んではさんだものもあれば、涙がでるほど悔しかったはさみ相手もいましたけどね、まあ、それなりに楽しかったですよ、ええ。こう見えても生まれは東京の下町でございましてねえ、夫婦ふたりでやってる工場で、おんぎゃあと生まれたわけですわ。奥さんにバネつけてもらってねえ。はじめて開いてもらったときにゃあ、そりゃあどきどきしましたねえ。こう、すうっと体の中に風が吹き込んでくるみたいでねえ、ありゃあ気持ちよかったねえ。工場から産まれた仲間と一緒に箱に詰められて、真っ暗な中で車に乗っけられて、ガタガタ揺られて、ついた先は小さな会社でねえ。箱開けられてまぶしかったの覚えてるねえ。目の前に若い事務服着たおねえちゃんがいたなあ。あたしゃ無学なもんで名札読めなかったけど、おっちゃんたちに「マキちゃん」て呼ばれててねえ、これがまた可愛い子で、こりゃツイてると思ったもんですよ。清楚な感じの子でさあ、髪をふたつにしばっててねえ。やっぱり職場は花があったほうがいいやね。なんだろね、ホラ、道とか家とかのね、地盤調査っていうんですか?そういうのやってる会社でね、まあ外回りばっかさせられてたけどねえ、夕方会社に帰ってマキちゃんに「おかえりなさい」とか言われるとねえ、じーんとしたもんですわ。今日も仕事したなあってな感じでね、ああ、明日もがんばろうとかね、やりがいも感じたもんですわ。それが何ヶ月か続いて仕事にも慣れてきたころだったねえ、たまたまその日は社長とマキちゃんがなんだか書類整理みたいなことしててね、遅くまでいたんですよ、会社に。あたしゃ夕方帰ってきてからそのままマキちゃんの机の上にいたんですがね、ふたりが片付けを始めたもんだから、てっきりもう今日は終わりだと思ってね、寝ようかと思ってたんですわ。そしたらなんか様子がおかしくてねえ、ふたりしてそわそわしはじめて。なんだなんだと思ってたら、マキちゃんが服脱ぎだしたんですわ。会社でですよ?あたしゃ度肝抜かれましたね。恋焦がれてたマキちゃんの裸ですからそりゃ見たいですけどねえ、そばに社長もいるわけでしょう、困りましたよ。そしたらあんた、社長とマキちゃんがアレだ、始めちゃってねえ。そういう関係だったのかと初めて知って、がっかりするやら切ないやら、目玉から涙こぼれるかと思いましたねえ。マキちゃんの机の上でやってるもんだから、いやでも目に入りますでしょ、あのときほどこの目玉が憎く思ったことはありませんでしたねえ、ホント。そしたらおもむろに社長にあたしゃ持ち上げられてねえ、かぱっと開かれたわけですよ、そんではさんだんですわ、マキちゃんの乳首。どんな気持ちだったかって言われてもねえ、複雑でしたねえ。自慢じゃないけどあたしゃはさむ力結構強いですからね、そりゃ痛いでしょうよ。でもマキちゃん喜んでてねえ、仲間からそういうひともいるってのは聞いてましたが、まさかマキちゃんがっていうね、こう、愕然としたっていうんですかね、ショックでしたわ。もう嬉しいやら悲しいやら、社長が憎らしいやら、自分が物をはさむ存在だっていうのがねえ、そんときに初めて嫌になりましたねえ。結局マキちゃんあたしを乳首につけたまま帰っちゃってねえ、そのあとしばらくマキちゃんちの、マキちゃんがエンピツたてにしてた「ごはんですよ」の空瓶の中にいたんですけどね、しばらくしてマキちゃんが引っ越すことになってねえ。そんときはマキちゃんどうも仕事もやめたみたいだったねえ、社長とダメになったのかねえ。引越しのときにねえ、あたしゃ忘れられちまったんですわ。ころんと落っこちましてね、玄関でね。下駄箱の下に転がり込んじまったんですわ。あたしゃこのままずっとここにいないといけないのかなってね、そりゃ不安になりましたよ。横でコオロギが鳴いててねえ、寂しかったねえ。そしたらしばらくして次の入居のひとが決まってねえ、清潔好きな夫婦が越してきたんですわ。玄関掃除した奥さんがあたしを見つけてくれてねえ。あたしに百円ショップで買ってきた磁石くっつけて、冷蔵庫のとびらにぱちんとね、くっつけてね、メモはさむ役目をもらってねえ。またはさめるんだと思うとねえ、嬉しかったねえ・・・・・。話が長くなっちまって悪いねえ、あれだね、トシとると話長くなっちまってだめだねえ。あたしゃもうバネもいかれちまってはさむこともできなくなっちまったけど、あんたまだ若いんだからがんばんなよ。一生懸命はさんでりゃ、いいこともそれなりにあるもんだからねえ。
中学生のころの私は無口なほうだった。当時ひどいにきびに悩んでいたせいもあって、あまり顔を上げないようにしていた。それでも別に不自由はなかったように思う。そんなに誰かと話がしたいとは思わなかったし、仲良くなりたいと思うひともいなかった。女子にも男子にも派閥のようなものができていて、それに巻き込まれるのもめんどうだったので、基本的にはひとりでいた。そのせいか、小さな嫌がらせやいじめのようなものも受けたが、学校に行きたくなくなるほどではなかった。多分、私が無反応だったから陰湿ないじめにまで発展しなかったのだと思う。 初夏の頃、開け放たれていた教室の窓からひょろひょろと羽虫が入ってきた。小さな蜻蛉だと思ったら、誰かが「ウスバカゲロウだ」と言った。そのウスバカゲロウは力尽きかけているようだった。飛ぶというよりは風に流されるように低空をさまよっていたが、そのうち私の机のそばにぱたりと落ちた。私は床でまだもがいているウスバカゲロウをしばらく見ていた。横からすっと手が伸びて、隣の席の男子がそれを拾った。彼はニヤニヤと私を見ながら、ウスバカゲロウから羽をむしりはじめた。ウスバカゲロウはすぐに羽がもがれ、次に足もちぎりとられ、胴体だけになって私の机の上に投げ出された。彼は私の反応をうかがっていたが、相変わらずの無反応だったのですぐに飽きたらしく、自分のノートや教科書の上に散らばった羽と足を手ではたきおとし、退屈そうに黒板に目を戻した。私はもう動かなくなったウスバカゲロウの胴体を定規のはじっこで床に捨てた。 私は自宅に帰ってからトイレでげえげえ吐いた。 そして私は虫が苦手になった。簡単にぽろぽろ羽や足がもげるのが恐ろしくて触れなくなった。自分がそれを恐ろしいと感じることに安堵もした。 今でも彼がウスバカゲロウの羽をむしる手つきを思い出すことがある。ワイドショーの司会者の言葉やファミレスの隣の席の会話に、私は彼の手と顔を思い出す。嬉しそうに羽をちぎるその表情を、私はもっとも嫌悪する。 ウスバカゲロウの羽をむしり続ける人たちは、どうやら減りそうにない。 *ガントレットくんと電話でお話していたときに、私が高校のころ友人と行っていた「お互いにテーマを出してそれに関する文章(どんなものでも可)を作り読みあう」というおたくちっくな遊びについての話題になり、じゃーお互いにやってみるべということでこんな文章ができあがったわけでございまして。ガントレットくんからいただいたお題が「うすばかげろう」だったのですな。そういえば私は昔、うすばかげろうを「薄馬鹿、下郎」だと思っていて、罵倒言葉だと勘違いしていたことも今となってはよき思い出です。次のお題は「百円ライター」でよろ。
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