志賀原発 再起動直後再び停止
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志賀原発 再起動直後再び停止

12月13日 20時44分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

石川県にある北陸電力の志賀原子力発電所1号機で、ポンプのトラブルで手動停止したばかりの原子炉を10日ぶりに再度動かしたところ、今度は、出力を制御する「制御棒」が予定の位置よりずれるトラブルがあり、北陸電力は、再び手動停止し、点検することになりました。

志賀原発1号機では、原子炉内にある冷却ポンプで一部の水圧が異常に上がるトラブルが見つかり、北陸電力は今月2日、原子炉を手動停止し、部品を交換した上で、12日、10日ぶりに原子炉を再度動かしました。しかし、原子炉の出力を上げるために燃料に挿入されている制御棒を引き抜く作業をしていたところ、13日午前1時すぎ、89のうちの1本が余計に抜けてしまい、予定の位置よりずれたということです。ずれた距離は、4メートルある制御棒のうちの45センチ程度で、北陸電力は、制御棒を動かす装置に問題があったとみて、1号機の原子炉を再び手動停止し、点検することになりました。北陸電力は、周辺の環境への影響はないとしたうえで「運転を続けても安全上問題はないが、より慎重に考えて停止することを決めた」と話しています。原子炉の手動停止が相次いだことについて石川県は「しっかりと調査を行い、同じことが起きないよう、原因を明らかにしてほしい」と話しています。