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繁忙長官そろそろ限界? 仕事抱え込み疲れ目立つ (2/2ページ)
このニュースのトピックス:仙谷官房長官
自身への問責決議可決や、対立する民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題での心労も加わり、周囲は「相当な疲れがある。体調も悪そうだ」と気遣う。
仙谷氏は11月22日、国会軽視発言で更迭された柳田稔前法相から法相と拉致問題担当相を引き継いだが、3週間以上がたつ14日までに法務省の本庁舎で執務に就いたのはわずか3回だ。政務三役会議も今月9日にやっと開いたが、いまだに同省幹部らへの訓示すら行っていない。
仙谷氏は法相兼職について3日、「官房長官の仕事が95%。法相も大事だし、両方頑張りたい」と述べた。これには拉致担当相の役割を忘れているとして拉致被害者家族が反発した。
「北に断固たる姿勢を見せるためにも、専任の担当相を置いてほしい」
こう訴える家族会の飯塚繁雄代表の思いは切実だが、仙谷氏は9日の記者会見で「(内閣法で定める)閣僚17人の枠内でどう配置するかは、首相に聞いてほしい」と言及を避けた。
「朝の7時から夜の11時まで一生懸命やっているので、その点は是々非々で報道していただけたら…」(11月30日の記者会見)
「今の内閣は閣僚の数が少なく、24時間働いてもなかなか手が回らない」(12月3日の記者会見)
仙谷氏の口調もいつしか愚痴っぽくなってきたが、自業自得というものだろう。やはり官房長官経験者の自民党の加藤紘一元幹事長は、3日付の公式サイトにこう記している。
「(仙谷氏は)やらなくていい仕事を次から次へと受けてボロボロの様相だ」
「自分の好み、自分の自負心を抑えて一歩も二歩も下がらない限り、政局は混乱を続けるだろう」
「おか目八目」という言葉がある通り、一歩引いた第三者の方が当事者より現状がよく見えるようだ。