内閣支持率がとうとう26%というところまで落ちた。普天間から始まって、いまだにけりがつかない政治と金、さらには尖閣、北方領土問題での不手際、そして閣僚の失言。ここでも迷走が続いていた。
先週末には、日に5人もの大臣が訂正、謝罪に追われた。焦点は、「2つの台詞を覚えておけば楽だ」と迷言をはいた柳田法相と自衛隊を「暴力装置」と読んだ仙谷官房長官だ。街の声も、「情けない」「恥ずかしい」、中にはかわいそうに、辻立ちの新人議員が「君には2度と投票しない」と決めつけられるシーンまであった。
にもかかわらず、きのう(2010年11月21日) の官邸周辺は、うじうじとした状態が続いていた。当人も首相も「続投」を繰り返す。これに野党が問責決議案を出すと決めたため、夜になって少し風向きが変わっていた。この朝、「とくダネ」が始まって間もなく、「法相辞任へ」が伝わった。
「とくダネ」はきのう、銀座で100人にアンケートを行った。○×ではなく「菅政権にこれがいいたい」と意見を書き込むものだったが、あっという間に意見が集まったという。いかにこの問題への関心が高いか……。
結果は、「支持しない」53人、「支持する」20人、「どちらでもない」27人だった。「支持する」からは「しっかりしろ!」、「どちらでもない」では、「政権担当能力があるか否か疑問」「守れない約束はしないで」、「支持しない」からは、「期待していただけにがっかり」「解散してもう一度信を問え」「私たちの1票はどぶに捨てられたみたいだ」 と全体に厳しい。
小倉智昭は、「柳田さんはきのう、役人のせいにするような発言をしていて、おいおいと思ったが……仙谷、馬淵さんへの波及は?」
政治評論家の角谷浩一が、「野党が突きつけた問題は4つで、小沢さんの金の問題、柳田発言、防衛相の通達(民主党政権に批判的な人は呼ぶな)、尖閣ビデオの公開だ。このうち小沢問題をのぞいては、クリアされるので、少し下火になりそう」という。「しかし、本予算の議論になると楽ではない」
(続く)
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