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柳田法相更迭:採決、25日以降に 尖閣ビデオ参院に提出

柳田稔法相の辞任に関する質問に答える菅直人首相=首相官邸で2010年11月22日午後6時54分、長谷川直亮撮影
柳田稔法相の辞任に関する質問に答える菅直人首相=首相官邸で2010年11月22日午後6時54分、長谷川直亮撮影

 菅首相は22日夜、官邸で記者団に「補正予算は国民生活に大変重要な案件。一日も早く採決して成立させていただきたい」と語った。しかし、野党は攻勢を強めており、首相の任命責任に焦点を合わせる。

 22日の参院予算委員会では、自民党の丸川珠代氏が柳田氏更迭について「資質に欠けた人を任命した責任は首相にある。なぜ罷免しなかったのか」と追及。首相は「本人が最終的に判断して辞表を提出されたので、受け止めた。総合的に見て、柳田さんには職責を担うに足る能力があると判断して任命した」と述べるにとどめた。

 前法相更迭を受け、政府は22日、中国漁船衝突事件でインターネット上に流出した44分のビデオ映像を参院に提出し、採決への環境整備を進めた。これを踏まえ与党は同日夜の参院予算委理事会で24日の採決を提案した。

 しかし、自民党は(1)中国漁船衝突事件のビデオ映像の公開(2)自衛隊関連施設の行事への部外者の参加を制限する防衛省事務次官通達の撤回(3)小沢氏の国会招致--について結論が出ていないとして拒否した。

 さらに、前法相更迭後も自民党が仙谷氏や馬淵澄夫国土交通相への問責決議案提出の構えを示したため、与党は24日に強行採決に踏み切れば混乱は避けられないと判断し、補正の採決を25日以降に見送った。【葛西大博、岡崎大輔】

毎日新聞 2010年11月22日 22時36分(最終更新 11月23日 1時54分)

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