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「正論」懇話会 西岡氏講演 「日本はもっと厳しく」 宮城

2010.12.4 02:11

 北朝鮮の延坪(ヨンピョン)島砲撃からわずか10日。仙台市で3日開かれた第22回仙台「正論」懇話会で、東京基督教大学教授の西岡力氏の「北朝鮮危機への備えを急げ」と題する講演は、北朝鮮とそれを取り巻く半島情勢の本質を突く内容で、会場に詰めかけた約70人の聴衆は改めて民主党政権の後手ぶりに危機感を募らせていた。

 「北朝鮮情勢が緊迫してきている中で、皆さんにお話しすることをうれしく思う」。西岡氏は1時間半にわたった講演をこう切り出した。「救う会」会長でもある西岡氏は国内を代表する北朝鮮の専門家として知られ、内部事情に通じた講演は北朝鮮の本質を改めてあぶり出した。

 延坪島砲撃が金融、経済制裁に悲鳴を上げた結果であること▽金正日体制の終焉に向け後継の正恩の勢力と改革開放の親中派の対立があること▽金正日死後に懸念される北朝鮮危機に米中韓が備えをしていること−などを指摘、拉致問題を含めた日本政府の対応の遅れに懸念を示した。

 参加者からは、「菅総理はかつて北朝鮮をユートピアといって日本人妻を送り出した人の鞄持ちだった。危機感を感じるよ」(鵜高隆志さん)「日本は法治国家。早く北朝鮮危機に対応する法整備を急ぐべきだが、民主政権は全然分かっていない」(今野敦之さん=会社社長)

 「警察が北朝鮮の拉致で昔から工作船の無線を傍受していたなど目からうろこだった。朝鮮総連の実態などもっと国民に知らせるべきだ。自衛隊を“暴力装置”と表現する民主党政権では北朝鮮に対処できないという思いが強くなった」(村上良信さん=司法書士)

 また、「金正日体制後に備え、米国海兵隊のように人を救出する機関をつくるなど日本も備えを進めるべきだ」(皆川清さん=社団法人大崎法人会会長)「北朝鮮内部で金正日の後継派と中国流の改革開放を目指す親中派がいることなど興味深い話が聞けた。延坪島砲撃は市民まで巻き込んで許せない。難民など日本も備えを進めるべきだ」(大黒恒光さん=会社役員)「日本は朝鮮総連に対しても意外に寛容ですよね。これからは厳しく対処すべきだ」(早坂みどりさん=設計事務所経営)などと危機感を募らせる意見が相次いだ。

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