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都議会民主:綱紀粛正を党に申し入れへ 「一部の愚行で罵声浴び、つばかけられる」

 東京都議会民主党と民主党都連区市町村議員団が「一部の国会議員の愚行によって罵声を浴びせられ、つばを吐きかけられる」などと過激な表現で、菅直人首相ら党執行部に綱紀粛正を求める異例の申し入れをすることが分かった。来年4月の都知事選など統一地方選を控え、「このままでは戦えない」との危機感がかつてないほど高まっている。【石川隆宣】

 9日にも党本部に申し入れ文を提出する。申し入れ文は議員名は伏せているものの「閣僚や国会議員の緊張感や責任感に欠ける言動は、地方議員にとって残念であり、落胆している」としている。さらに「時にはつばを吐きかけられるなど屈辱的な状況に置かれていることを想像していただきたい」と最近の地方議員たちが置かれた状況が生々しく盛り込まれた。8日にあった都連常任幹事会でも紹介され、首相補佐官の加藤公一・都連会長にも伝えられた。

 地方選では全国的に、民主党の推薦・支持候補の落選が続いている。首都圏では11月21日の千葉県松戸市議選で公認11人のうち9人が落選し、民主系の地方議員たちに「松戸ショック」が広がった。

 都内のあるベテラン区議は「年末のあいさつ回りをしていても、『もう民主党は駄目だよ』と突き放される」と憤る。都議からも「官房長官の『自衛隊は暴力装置』発言がこたえた。このままでは統一地方選では党への支持票は期待できず、後援組織が弱い若手にはかなり厳しい」「野党から追及された秋篠宮ご夫妻への『早く座れよ』発言で、支持者から責められている」などの嘆きが聞かれる。

 都内では西東京市議選が26日に予定されており、ある都議は「戦々恐々としている」と話す。

毎日新聞 2010年12月9日 東京朝刊

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