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自衛隊による拉致被害者救出にも言及 菅首相が拉致家族との懇親で
菅直人首相は10日、東京都内で、拉致被害者家族との懇親会に出席し、「被害者がお元気で帰っていただけるまで全力を挙げ、党派を超えてで取り組むことをお約束する」と述べた。家族との面会は首相就任直後以来半年ぶり。「(解決の)道筋が見えてきていない。力不足でたいへん申し訳ない」とも話した。
また、菅首相は「万一のとき、被害者をいかに救出できるかしっかりと準備を考えておかなければならない」と北朝鮮有事の際の拉致被害者救出についても言及。ただ、家族らが求める自衛隊の投入については「自衛隊が出ていけるかルールはまだ決まっていない」とし、「あらゆることを想定してきちっと救出できるようにしていきたい」と述べた。
あいさつに立った田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(72)は「いつまでに解決するんだと決めて進めていただきたい」とした上で「北朝鮮はひどい状態にあり、被害者を助ける具体策を考え、いつでも対応できるようお願いしたい」と求めた。
菅首相は約50分懇談した後、会場をたった。