菅総理大臣は、北朝鮮による拉致被害者の家族と面会し、「万一のときに、北朝鮮にいる拉致被害者をどうすれば救出できるか、考えておかなければならない」と述べ、北朝鮮が混乱した場合などの拉致被害者の具体的な救出方法について検討を進める考えを示しました。
この中で菅総理大臣は「北朝鮮による砲撃があり、アメリカ軍も含めた一触即発の状況も生まれてきている。万一のときに、北朝鮮にいる拉致被害者をどうすれば救出できるか、準備や心構えなどいろいろなことを考えておかなければならない」と述べました。そして、菅総理大臣は「救出に自衛隊が出て行って、韓国を通って行動できるかどうかというルールはきちんと決まっていない」と述べたうえで、「いざというときに、きちっと救出活動にも携われるように、日本と韓国の間でしっかり決めていきたい。今、いくつかの議論を進めているところだ」と述べ、北朝鮮が混乱した場合などの拉致被害者の具体的な救出方法について検討を進める考えを示しました。これについて、拉致被害者の家族会代表で、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは「北朝鮮がひどい状態のなか、どうやって本気になって被害者を助けるかについて、具体的な方策を検討してもらいたい」と述べました。