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「拉致被害者救出に自衛隊」発言、首相が沈静化図る

2010年12月11日21時0分

 菅直人首相は11日、有事の際に自衛隊を朝鮮半島に派遣できるようにする自衛隊法の改正について「いますぐ、どの法律をどうするということを指示している段階ではない」と述べ、慎重な考えを示した。視察先の東京都新宿区で記者団の質問に答えた。

 首相は10日、北朝鮮による拉致被害者家族会との懇談会で、在韓邦人や拉致被害者の救出を念頭に自衛隊の朝鮮半島派遣に言及。実現には法改正などハードルが高く、政権内の議論も集約されていないテーマだけに、この日の発言で沈静化を図った。ただ、首相は「自衛隊の輸送機などが受け入れてもらえるか、韓国と少しずつ相談を始められれば」と述べ、韓国側と協議を始めることには前向きな姿勢を示した。

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