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最終更新:2010年12月14日(火) 18時53分

京大チーム、絶滅した魚のクニマス発見

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 70年前に絶滅した「クニマス」という魚。しかし、このたび京都大学の研究チームがなんとこの魚を発見しました。関係者は驚きの声をあげています。

 今年3月、山梨県の富士五湖ひとつ、西湖で、京都大学の研究チームが70年ぶりにクニマスを発見した瞬間です。クニマスは元来、最も水深のある秋田県の田沢湖にしか住まないとして珍重されていましたが、戦時中、水力発電のため田沢湖に酸性水を導入したことで、絶滅したとされていました。

 絶滅する前に田沢湖以外の西湖などにクニマスの卵を放流していましたが、これまで生息は確認されていませんでした。

 「まさか生きてるとは思ってなかった。今の状態で維持をしていければ、十分西湖の生態系は守れますのでクニマスは滅ばない」(クニマスを発見した京都大学の中坊徹次教授)

 クニマスは、環境省のレッドデータブックにも記載されていますが、絶滅種の発見で今後、関係者による議論が深まりそうです。(14日17:56)

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