2010年10月16日 12時52分 更新:10月16日 12時59分
来年3月12日に全線開業の九州新幹線と山陽新幹線を直通運転するN700系「さくら」が16日未明、終着駅となるJR鹿児島中央駅(鹿児島市)に初めて入線した。
JR九州の熊本総合車両基地(熊本市)を出発した「さくら」は機械の作動試験をしながら走行。午前2時46分、鹿児島中央駅九州新幹線のホームに、やや青みがかった車体がさっそうと到着した。
同駅では、これまでの「つばめ」(6両編成)仕様から8両編成の「さくら」用にホームの自動扉が増設されており、作業員らが一つ一つ、車両ドアとホームのすき間の広さを点検した。今後、九州新幹線区間の最高速度260キロを目指し、走行試験を重ねる。
入線を見守った宮崎正純・JR九州鹿児島支社長は「多くのお客様にN700系に乗って鹿児島に来てほしい」と話した。【川島紘一】