バングラデシュ デモが暴徒化
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バングラデシュ デモが暴徒化

12月13日 8時28分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

生産コストが安いことから、日本を含む外国向けの衣料品工場が数多く集まるバングラデシュで、労働者たちが最低賃金が守られていないとして行った抗議デモが暴徒化し、警察と衝突してこれまでに3人が死亡しました。

バングラデシュの少なくとも3つの都市で12日、外国向けの衣料品工場で働く労働者たちなどが、最低賃金が守られていないとして大規模な抗議デモを行いました。バングラデシュの警察によりますと、このうち南東部の都市、チッタゴンでは、デモの参加者のうち数千人が暴徒化して工場を襲撃したほか、車両に火を放つなどしたことから、警察が鎮圧のために発砲するなどして3人が死亡、150人がけがをしました。また首都のダッカでもデモが暴徒化し、警察と衝突したため、50人がけがをしたということです。バングラデシュ政府は先月、工場で働く労働者の最低賃金を月給で日本円にして2000円から3600円に引き上げましたが、今回の抗議デモは、こうした政府の決定を雇用主が守っていないとして行われたということです。バングラデシュは、生産コストが安いことから中国に代わる衣料品の生産拠点として注目されていて、日本を含む先進国の衣料品ブランドが次々と進出しています。