2010年12月14日

東京都青少年健全育成条例案・改正問題(1)

東京都青少年健全育成条例案・改正問題

 恣意的な解釈が独断専行で決められていく危険性

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 この問題に関しては何度か当ブログでも書いています。この件については専門家や詳しく取り上げている人もいますので、こちらは余り触れて来ませんでしたが、どうもおかしな方向に行ってしまっているようです。

 初めての方は先ずウィキペディアを見て下さい。

 東京都青少年の健全な育成に関する条例

 このサイトには私が反対の演説を都庁前で行なった旨の記述があります。この時の演説の映像を探したのですが見つからないので、2010年の3月18日のブログの中から記事を紹介します。

青少年健全育成条例改悪阻止請願行動

 東京都議会議事堂前で『日本を護る市民の会』(黒田大輔代表)が主催した「東京都青少年育成条例改悪」断固反対・阻止請願行動に参加しました。

2010031812570000 12時半頃にはもう30名以上の中学生や高校生が集まっており、制服姿での参加学生も多かった。勿論私は初めて顔を見る人ばかりです。

  私は本日はこの「青少年健全育成条例改正」のインチキ性を若い人達に訴えました。集まったのはその多くが18歳未満の青少年の男女でした。

 彼等はおそらくは漫画を読みアニメを見て楽しんでいる世代であり、こよなくその漫画の主人公などを愛していて、そのアニメや漫画が大人達によって壊されてしまうのが耐えられないと呼びかけに応じて参加した人達です。

 そのような若者には難しい話になりましたが、皆さん興味を持って聴かれており、最後には暖かい拍手まで頂きました。私が本日話した内容は青少年健全育成条例の歴史にまつわるものでした。

 先ず、この条例が全国に広まっていったのは、エロ本やアダルト雑誌(ビニール本などとも呼ばれた)が街角の自動販売機で売られ始めた頃でした。学生がそのようなアダルト雑誌を手軽に買えるので社会問題となった。

 この時に行政は有害図書指定などを行ない、自販機で売れる雑誌を規制した。しかし、20種類の雑誌の中で3種類の雑誌が有害図書に指定されていても、何がどう違うのか判別できなかった。つまりそれは基準などは曖昧で、言わば行政が勝手に選別していました。

 次に成人指定というマークを付けなければならないとか、雑誌の中に占める裸の割合が20%未満とか様々な規制が加えられ、青少年がそのような雑誌を買わないように指導が強化された。

 そのような中で自販機はやがて姿を消していく。本来はそこでこの有害図書に関する販売規制は止めるべきでした。しかし、一度行政は動き出すとその動きを自分では止められない。

 それからコンビニにおける有害図書コーナーの設置や本の立ち読みが出来ないようにシールで端を止めるように指導強化がなされた。全ては青少年をそのような有害図書から守るという大義名分の為になされて来たのです。

 青少年がそのようなエロ本を見る機会は限りなくゼロに近い状態にまで防止策が進んだ。そのことでアダルト雑誌業界はかなりの影響を受けたが、行政に刃向かうことも出来ないので従ってきました。

 しかし、それでも暴走は収まらない。青少年に悪影響を及ぼすような雑誌などを社会から追放しようとするその行政の動きは、今度はトンデモない方向へと向き始めた。

 青少年が愛読している漫画やアニメの内容にまで規制を加えようとしたのです。これはもうこれまでの青少年健全育成条例の歴史から見ても、その本来の目的から道を踏み外したものです。

 18歳未満の青少年が漫画などを見て、性的な欲望を刺激するようなシーンを描いてはいけないなどと言うのは、原作者や創作者に対する侵害行為です。

 女性は16歳から結婚できます。そのような雑誌を見て性的な感心を持つことを規制するなら、結婚だって本来は認められないのではないか?

 人間の内面は誰からも指図を受けてはならない。そのようなシーンを漫画の中で見たとしても、それは想像する世界だけのものであって、実際にそのような本を見た青少年が犯罪行為に走るなどの統計も存在しません。

 言論・出版の自由、表現の自由に権力や行政は立ち入るべきではない。

 私はそのような話をさせて頂きましたが、若い人達も皆さん理解を示されたようで、大きな拍手を頂きました。今回条例の改悪は一旦は阻止できたようですが、また持ち上がる問題なので今後とも注視していかねばなりません。

以上

 これがこの問題に対する私の個人的なスタンスです。この問題では私は特異な立場にあるようです。次のようなコメントが見られました。

 皆さん。 保守派のほうで動きがあります。

せと弘幸Blog『日本よ何処へ』
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/
52449602.html#comments

保守系論客のカリスマである瀬戸氏が取り上げたことは非常に大きなことです。
保守派の法案反発能力は過去を見る限り強力です。
2010.03.12 Fri l 国民レジスタンス党幹事長. URL l 編集

 これは「表現規制について少しだけ考えてみる(仮)」というブログにあったコメントです。

 さて、一番新しい話題はこちらです。

【漫画アニメ規制】都議会総務委員会で可決 出版業界は強く反発

 過激な性行為を描いた漫画やアニメの販売などを規制する東京都48426件の青少年健全育成条例の改正案について、都議会総務委員会が13日午後、開かれた。民主、共産など3会派が意見を述べた後に、賛成多数で可決した。

 改正案は15日の本会議で採決され、成立する。

 出版業界は「作者が萎縮、創作活動に悪影響がある」「表現の自由の侵害」と強く反対しており、条例を慎重に運用する趣旨の付帯決議。都議会の民主、自民、公明の3会派の委員が賛成、共産、生活者ネットワークの委員が反対。

http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121301000306.html

 ここまで来ればもう打つ手はなさそうですが、何故このような表現の自由に対する侵害行為が平然と行なわれてしまうのか?

 その問題点と今後の影響などについて次回で考えてみることにしたいと思います。


☆15日の抗議行動のお知らせ

 環境テロリストから我が国船舶の安全を守れ

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Posted by the_radical_right at 17:00│Comments(5)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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この記事へのコメント
5
販売規制(青少年が行けないような、売れる場所、ヵ所を限定する)をすればいいんであって
アニメや漫画、芸術作品を表現規制するのは頭が逝かれてます
言論の自由、思想信条の自由など社会的権利が萎縮してしまう

どうも頭が逝っちゃってる人が政治屋には多いですね
Posted by 韓朝シナ人は大嫌いだ! at 2010年12月14日 17:36
5
どうも日本を韓国並の社会にしたい人たちが、そういうふうに動いていると見てよさそうだ
危ないです
Posted by 韓朝シナ人は大嫌いだ! at 2010年12月14日 17:39
5
ツイッターの情報より 都条例で332通の陳情・嘆願書が無視されて総務委員会可決された事実が拡散されていますが、この332通というのはひとつの議案に対して出されたものとしては都議会の(おそらくは)新記録であろうということ、そのすべてが『反対』で、『賛成』が一通も無かった事実も知ってほしいですね。
Posted by 宗瑞 at 2010年12月14日 17:51
公明党はアキバツアーやってたね

ttp://www.komei.or.jp/news/2008/0226/10878.html
東京・秋葉原 アニメ、DVDなど現状探る  公明新聞

公明党の児童買春・ポルノ禁止法の見直しプロジェクトチーム(PT、丸谷佳織座長=衆院議員)は25日、東京・秋葉原を訪れ、現行の児童ポルノ禁止法では規制の対象外となっている、
わいせつなコミックやDVDなどを販売する店舗を視察した。
 店内には女子中学生を描いたと思われる、わいせつなアニメやコミック、女児の水着姿を撮影したDVDなどが所狭しと並んでいる。
特にアニメの登場人物などは架空のため、例え露骨な性描写であったとしても、現行法では摘発されない。
 視察に先立って行われた万世橋警察署での意見交換で、警視庁少年育成課の田中英明警部は、「わいせつDVDのパッケージだけを見ると、いかにも小中学生という少女でも、本人の身元を確認すると成人というケースが多い」
として、摘発の難しさを説明。また「現行の児童ポルノの定義ではアバウトで、現場では戸惑うこともある」と語った。

 視察を終えた丸谷座長は、「子どもを性の対象として商品化している現実を変えなければならない」と述べた。
                公明新聞:2008年2月26日
Posted by ツナマヨ at 2010年12月14日 17:52
12代天皇 景行天皇のお言葉(日本書記から抜粋)

景行天皇
「かの東夷は狂暴で陵辱も恥じず、村に長もなく各境界を侵し争い、山には邪心、野には姦鬼がいて
 往来が防ぎ多くの人を苦しめている。その東夷の中でも蝦夷(東北人)は特に手強い。男女親子の区別もなく、
 冬は穴に寝て夏は木に棲む。毛皮を着て血を飲み、兄弟でも疑い合う。山に登るには飛ぶ鳥のようで、
 草原を走る様は獣のようだという。恩は忘れるが恨みには必ず報いるという。矢を髪を束ねた中に隠し、
 刀を衣の中に帯びているという。あるいは仲間を集めて辺境を犯し、稔りの時をねらって作物をかすめ取る。
 攻めれば草に隠れ、追えば山にはいる。それで昔から一度も皇命に従ったことがない・・」
Posted by   at 2010年12月14日 18:20

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