東京都青少年健全育成条例案・改正問題
恣意的な解釈が独断専行で決められていく危険性 ←ブログランキング応援クリックお願いします。
この問題に関しては何度か当ブログでも書いています。この件については専門家や詳しく取り上げている人もいますので、こちらは余り触れて来ませんでしたが、どうもおかしな方向に行ってしまっているようです。
初めての方は先ずウィキペディアを見て下さい。
東京都青少年の健全な育成に関する条例
このサイトには私が反対の演説を都庁前で行なった旨の記述があります。この時の演説の映像を探したのですが見つからないので、2010年の3月18日のブログの中から記事を紹介します。
青少年健全育成条例改悪阻止請願行動
東京都議会議事堂前で『日本を護る市民の会』(黒田大輔代表)が主催した「東京都青少年育成条例改悪」断固反対・阻止請願行動に参加しました。 12時半頃にはもう30名以上の中学生や高校生が集まっており、制服姿での参加学生も多かった。勿論私は初めて顔を見る人ばかりです。
私は本日はこの「青少年健全育成条例改正」のインチキ性を若い人達に訴えました。集まったのはその多くが18歳未満の青少年の男女でした。
彼等はおそらくは漫画を読みアニメを見て楽しんでいる世代であり、こよなくその漫画の主人公などを愛していて、そのアニメや漫画が大人達によって壊されてしまうのが耐えられないと呼びかけに応じて参加した人達です。
そのような若者には難しい話になりましたが、皆さん興味を持って聴かれており、最後には暖かい拍手まで頂きました。私が本日話した内容は青少年健全育成条例の歴史にまつわるものでした。
先ず、この条例が全国に広まっていったのは、エロ本やアダルト雑誌(ビニール本などとも呼ばれた)が街角の自動販売機で売られ始めた頃でした。学生がそのようなアダルト雑誌を手軽に買えるので社会問題となった。
この時に行政は有害図書指定などを行ない、自販機で売れる雑誌を規制した。しかし、20種類の雑誌の中で3種類の雑誌が有害図書に指定されていても、何がどう違うのか判別できなかった。つまりそれは基準などは曖昧で、言わば行政が勝手に選別していました。
次に成人指定というマークを付けなければならないとか、雑誌の中に占める裸の割合が20%未満とか様々な規制が加えられ、青少年がそのような雑誌を買わないように指導が強化された。
そのような中で自販機はやがて姿を消していく。本来はそこでこの有害図書に関する販売規制は止めるべきでした。しかし、一度行政は動き出すとその動きを自分では止められない。
それからコンビニにおける有害図書コーナーの設置や本の立ち読みが出来ないようにシールで端を止めるように指導強化がなされた。全ては青少年をそのような有害図書から守るという大義名分の為になされて来たのです。
青少年がそのようなエロ本を見る機会は限りなくゼロに近い状態にまで防止策が進んだ。そのことでアダルト雑誌業界はかなりの影響を受けたが、行政に刃向かうことも出来ないので従ってきました。
しかし、それでも暴走は収まらない。青少年に悪影響を及ぼすような雑誌などを社会から追放しようとするその行政の動きは、今度はトンデモない方向へと向き始めた。
青少年が愛読している漫画やアニメの内容にまで規制を加えようとしたのです。これはもうこれまでの青少年健全育成条例の歴史から見ても、その本来の目的から道を踏み外したものです。
18歳未満の青少年が漫画などを見て、性的な欲望を刺激するようなシーンを描いてはいけないなどと言うのは、原作者や創作者に対する侵害行為です。
女性は16歳から結婚できます。そのような雑誌を見て性的な感心を持つことを規制するなら、結婚だって本来は認められないのではないか?
人間の内面は誰からも指図を受けてはならない。そのようなシーンを漫画の中で見たとしても、それは想像する世界だけのものであって、実際にそのような本を見た青少年が犯罪行為に走るなどの統計も存在しません。
言論・出版の自由、表現の自由に権力や行政は立ち入るべきではない。
私はそのような話をさせて頂きましたが、若い人達も皆さん理解を示されたようで、大きな拍手を頂きました。今回条例の改悪は一旦は阻止できたようですが、また持ち上がる問題なので今後とも注視していかねばなりません。
以上
これがこの問題に対する私の個人的なスタンスです。この問題では私は特異な立場にあるようです。次のようなコメントが見られました。
皆さん。 保守派のほうで動きがあります。
せと弘幸Blog『日本よ何処へ』
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/
52449602.html#comments
保守系論客のカリスマである瀬戸氏が取り上げたことは非常に大きなことです。
保守派の法案反発能力は過去を見る限り強力です。
2010.03.12 Fri l 国民レジスタンス党幹事長. URL l 編集
これは「表現規制について少しだけ考えてみる(仮)」というブログにあったコメントです。
さて、一番新しい話題はこちらです。
【漫画アニメ規制】都議会総務委員会で可決 出版業界は強く反発
過激な性行為を描いた漫画やアニメの販売などを規制する東京都48426件の青少年健全育成条例の改正案について、都議会総務委員会が13日午後、開かれた。民主、共産など3会派が意見を述べた後に、賛成多数で可決した。
改正案は15日の本会議で採決され、成立する。
出版業界は「作者が萎縮、創作活動に悪影響がある」「表現の自由の侵害」と強く反対しており、条例を慎重に運用する趣旨の付帯決議。都議会の民主、自民、公明の3会派の委員が賛成、共産、生活者ネットワークの委員が反対。
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121301000306.html
ここまで来ればもう打つ手はなさそうですが、何故このような表現の自由に対する侵害行為が平然と行なわれてしまうのか?
その問題点と今後の影響などについて次回で考えてみることにしたいと思います。
☆15日の抗議行動のお知らせ
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