ことし7月、東京・池袋の東武百貨店から腕時計1600万円余りが盗まれた事件で、逮捕された「爆窃団」のメンバーとみられる中国人グループのうち、1人のDNAの型が、この1週間前に札幌市のデパートで腕時計など9300万円余りが盗まれた事件の遺留品から採取されたものと一致したことが分かり、警視庁は、このメンバーが札幌の事件にも関わっていたとみて捜査する方針です。
この事件は、ことし7月、東京・池袋の東武百貨店で、腕時計71点、1600万円余りが盗まれたもので、警視庁は、香港などを拠点とする窃盗グループ「爆窃団」のメンバーとみられる、曾何泳容疑者(53)ら中国人の男3人を逮捕し、14日、身柄を検察庁に送りました。警視庁によりますと、この事件の1週間前に札幌市のデパート「丸井今井一条館」から腕時計など9300万円余りが盗まれた事件で、現場の遺留品から採取されたDNAの型が逮捕された3人のうちの1人のものと一致したことが分かりました。犯行の際に壁に穴を開けて建物に侵入する手口も共通しており、警視庁は、このメンバーが札幌の事件にも関わったとみて捜査を進める方針です。調べに対し、曾容疑者は「当時、日本にいたが、3人で一緒に行動したことはない」と容疑を否認しています。一方、別の1人は「借金があり、金欲しさに3人で盗みをした」と容疑を認めているということです。