海老蔵に新証言、手荒い介抱していた！？

　歌舞伎俳優、市川海老蔵（３３）が殴られ重傷を負った事件で、海老蔵が警視庁の事情聴取に対し、容疑者の男について「この男で間違いない」と証言したことが１３日、分かった。さらに、「自分は暴力をふるっていない」と改めて主張。被害者の立場を強調した。一方、ＮＨＫがこの日、「（海老蔵が）手荒い介抱をしていた」など、トラブル直前の様子を居合わせた人の証言をもとに詳細に報じた。

　事件当時、泥酔していたが、自分を殴った男の顔は覚えていた。

　日米ハーフのクラブ従業員、伊藤リオン容疑者（２６）が１０日に傷害容疑で逮捕後、海老蔵が初めて受けた事情聴取。捜査関係者によると、１２日午後、東京・目黒区の自宅で「この男で間違いない」と証言した。

　その上で、「一緒に飲んでいた人（加害者グループのリーダー格＝２９）を介抱していたら、いきなり殴られた」と改めて話し、あくまで被害者の立場を強調しているという。リーダー格は、先に海老蔵から殴られたとして顔面打撲など全治約４週間の診断書を持っているが、海老蔵は「自分は暴力をふるっていない」とも話しているもよう。

　なぜトラブルになったのかを焦点に捜査が進む中、１３日放送のＮＨＫ「ニュースウオッチ９」が新たな目撃談を報じた。海老蔵と加害者グループが事件現場の１１階に行く前、飲んでいた６階のダーツバーに居合わせた客の話として伝えた。

　それによると、海老蔵は午前４時半過ぎ、リーダー格とみられる男性ら２人とともに、「イエーイ」と声を上げながら入店。ソファに並んでシャンパンを飲み始めたが、リーダー格は酔いつぶれ「海老蔵さんが服を上に引っ張ったり、『おい』みたいな感じだった」と、手荒い介抱をしているように見えたという。

　その２０〜３０分後、リオン容疑者を含む３人の男が入店。入口に立ったまま怒った様子で２人を見ていたという。その後、海老蔵は自分から３人に近づき大きな声で５分ほど言葉を交わし、５人で１１階に行った後、事件が起きたようだ。警視庁ではすでに６階のバーからも事情を聴いており、６階でのやりとりが事件の伏線になった可能性が高い。

　また、リーダー格の男性の弁護士はこの日朝、海老蔵を加害者として逆に被害届を出す可能性について「１４日か１５日には方針を決めたい」とコメント。１６日に開くとしている会見の前には決断するものとみられる。

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