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佑ちゃんバス、佑歩道…基地問題どこ吹く風、名護市は斎藤投手フィーバー (1/2ページ)
このニュースのトピックス:プロ野球・注目選手
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題の渦中にある同県名護市民が、来年2月の日本ハムの春季キャンプを心待ちにしている。ドラフト1位で日本ハムに指名され入団したハンカチ王子、斎藤佑樹投手を迎えるからだ。観光客やファン、報道陣が殺到して「斎藤フィーバー」となるのは間違いない。基地問題もどこ吹く風、注目の右腕を一カ月間“独占”できる市民たちの期待は高まるばかりだ。(高木桂一)
「もうすぐ佑ちゃんが来るね」
人口約6万人の沖縄最北端の観光都市、名護の人々は最近、こんな言葉をよくあいさつ代わりに交わす。
日本ハムは昭和54年から春季キャンプを名護市営球場で張ってきた。来春は沖縄初陣の巨人含めてセ・パ両リーグ10球団がキャンプで同県に集結するが、日本ハムが先鞭(せんべん)をつけ、来春で32年目だ。
平成16年のキャンプはメジャー帰りの新庄剛志選手(当時)の入団で、1カ月間のキャンプの観客動員数は例年の約10倍の5万人を記録した。その後、日本球界のエースとなったダルビッシュ有投手らが名護の球春を盛り上げてきた。
そこに「何かをもっている」ルーキーが参戦すれば、ホットな沖縄で名護はとりわけ熱を帯びる。梨田昌孝監督も「来春は大勢のファンで大変なことになる」と武者震いする。
プロとして呱々(ここ)の声を上げる背番号「18」の一挙手一投足を見守ることができる市民の期待は大きい。
「斎藤旋風で名護は空前の人出となる」と市内の小売店主は予測する。ホテルにタクシー、飲食…。人が集まればカネが落ちる。経済効果は大きいのだ。