記事入力 : 2010/12/14 09:39:59
「玉流館」ネパール支店の責任者が亡命か
最近、ネパールで行方不明になった北朝鮮国籍のYさんは、平壌の冷めん専門店「玉流館」のネパール支店の責任者だったことが、13日までに分かった。外交筋はこの日、「Yさんは約1年間、ネパールの首都カトマンズに滞在し、『玉流館』ネパール支店の経営を任されていた。Yさんは単に行方不明になったのではなく、自らの意思で亡命したものとみられる」と語った。なお、Yさんは現在、インドの首都ニューデリーに滞在しているという。
北朝鮮国外にある「玉流館」の支店は、主に北朝鮮の外貨稼ぎの手段として利用されており、北朝鮮で厳しい審査をクリアした人物が派遣され、管理を担当している。北朝鮮がYさんの亡命にデリケートな反応を見せているのは、Yさんが北朝鮮の外貨稼ぎに携わり、北朝鮮へ送金するはずだった多額の米ドルを持ち出したためだ、と情報当局は推測している。
ネパールの北朝鮮大使館は、Yさんがインドへ逃亡したことが明らかになるや、普段からYさんと親交があった韓国人のCさんとSさんがYさんを拉致したと断定し、ネパール当局に対し、CさんとSさんへの捜査を依頼した。ネパールの警察は現在、二人を逮捕し、取り調べを行っているという。これに対し、外交通商部は現地の韓国大使館の関係者を派遣し、二人と面会すると共に、釈放に向けた交渉を行っている。
鄭佑相(チョン・ウサン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) 2010 The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>