FRB議長:追加緩和強く示唆…NY円再び一時80円台

2010年10月15日 23時47分 更新:10月16日 0時38分

 【ワシントン斉藤信宏】15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、一時、1ドル=80円88銭と、前日に付けた約15年半ぶりの高値に並んだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が同日午前、次回11月の連邦公開市場委員会(FOMC)を念頭に「必要なら追加金融緩和を実施する用意がある」と強調したことで、ドル売りが広がった。

 ボストン市内で講演した議長は「米経済は緩やかな回復を続けるものの、高い失業率と低いインフレ率が、持続的な回復を阻害する可能性がある」と述べた。その上で「現状の物価水準はFRBの目標値であるインフレ率2%を大きく下回っている」と指摘。景気刺激やデフレ回避のための追加緩和を強く示唆した。具体策として、長期国債の買い入れ拡大などを例に挙げた。

 FRBの追加緩和は円高・ドル安傾向を後押しする可能性がある。ただ議長が「従来型でない(長期国債買い入れ拡大などの)緩和策のコストとリスクを考慮する」として、従来より踏み込んだ発言を避けたため、講演後はドルを買い戻す動きも入った。午前10時半現在は前日比15銭円高・ドル安の1ドル=81円30~40銭。

top

PR情報

アーカイブ一覧

 
共同購入型クーポンサイト「毎ポン」

おすすめ情報

注目ブランド