会頭に広島ガス・深山氏

　広島商工会議所は１３日、臨時議員総会を開き、大田哲哉会頭（６９）＝広島電鉄会長＝の後任に深山（ふか・やま）英樹・広島ガス会長（６９）＝写真＝を選んだ。約３年の任期内に広島市の五輪招致問題への対応や、商工会議所ビル移転など難しいかじ取りを迫られる。

　会頭交代は本来なら１１月初めだが、大田氏が体調不良を理由に退任を表明したのが９月末だったため、人選が遅れていた。深山会頭はこの日の記者会見で「課題が山積している。会員のみなさんの知恵と力を結集していきたい」と話し、特に観光客の誘致に力を入れる方針を示した。

　広島市の五輪招致問題は「正式な説明を受けておらず、現段階ではコメントを控えたい」としつつ、「個人的には資金調達などなかなか難しいのではないかと思うが、夢を実現できるとなればすばらしい」と市側に配慮した。

　子会社の架空取引問題では、今なお取引先と係争中だが「それ自体が広島の経済界のリーダーとしての活動に支障とはならない」と答えた。（諏訪和仁）