広島商議所会頭に深山氏　五輪寄付金「難しい」

　広島商工会議所は１３日の臨時議員総会で、退任する太田哲哉会頭＝広島電鉄会長＝の後任に、広島ガス（広島市南区）の深山英樹会長を選出した。就任会見で深山新会頭は、任期中の重点課題として「旧市民球場跡地のにぎわい作りと、平成２５年に開かれる全国菓子大博覧会への取り組みに力を入れたい」と述べた。

　また、五輪招致をめぐり広島市が打ち出している「１千億円募金」の実現性などについて「実現すればすばらしい夢と思うが、周囲の財界人からは『難しいのではないか』という声を多く聞く」と話した。

　会頭任期は３年間。広島ガス出身の会頭は２８年ぶり。深山氏は広島市南区出身で広島大政経学部卒。平成１３年に広島ガス社長に就任、今年４月から現職。広島経済同友会の代表幹事を務めた実績などを評価され、新会頭の選考委員会から就任を要請されていた。