タイトル

二十歳の恋(パリ篇)

上映館 2004/2/28 東一条チャオシネマにて

監督&脚本

フランソワ・トリュフォー
主演 アントワーヌ・ドワネルもとえジャン=ピエール・レオー
一言で言えば 不器用な17歳
感想

これ、実は5つの国の5つの恋のオハナシなんですよね。トリュフォー以外ではロッセリーニの息子(イタリア)マックス・オフュルスの息子(ドイツ)アンジェイ・ワイダ(ポーランド)で、なんと日本編は現在の東京都知事シンタロー・イシハラが監督してる。でもって、この石原慎太郎の部分は当時18歳の在日朝鮮人少年による小松川女子高生殺人事件を題材にしてるらしくて、噂によるとこれがまた、石原先生の右翼としての面目大躍如の大偏見映画らしいんですが。幸か不幸か、あたしはトリュフォー作品以外は観たことがない。DVDでは全監督の作品が観られるとか観られないとかの話も聞きますが。

でですね。別に因縁話でもなんでもないんでしょうが、このトリュフォー版のは「アントワーヌ・ドワネルシリーズ」5作の第2弾なんですよね。「大人は判ってくれない」に始まって「二十歳の恋」「夜霧の恋人たち」「逃げ去る恋」。あれ?もういっこ、なんだっけ?????

で、ま、もういっこはよく分からないんですが。とりあえず、ま、この「二十歳の恋」ってのはドワネルが17歳。あの「大人は判ってくれない」のこましゃくれたクソガキの面影は一応残してんですけど、どちらかというとその後のピエール・レオーの顔ってのがここでは既に出来上がってんですよね。出来上がってるっていうことは彼が大人に既になりつつあるってことで、あたし、大きくなったドワネルでこれが一番好きかもしれない。まだまだ背伸びしたい年頃でさ、でもまだまだ子供でさ。何が一番好きかってぇと、彼が突然に思い立って引っ越してって辺りですよね。だってムチャクチャ可愛いんだもん。でね、可愛いし世間知ってる顔してるんだけど、この子ってホントに世間知らずで育ってきてるもんだから、あっさりてっきり最後にやられちゃうんですよね。ここの、ドワネルも勿論だけど両親の対応っていうのがねェ。ホントに大好きで、嬉しくなっちまいます。

でも、石原慎太郎版観てみたいなァ。いろんな意味で。。。。。。☆☆☆☆

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