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2010年12月13日(月) 19:25 |
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幻のカニ『どてきり』復活に向けて
かつて瀬戸内海にも多く生息していた『どてきり』で、町おこしに乗り出した玉野市の『どてきり』復活の試み、その後を取材しました。
土手に穴を開けることから『どてきり』との愛称もあります。 正式名称は『ノコギリガザミ』。 瀬戸内海では、めったに姿が見られなくなり幻のカニとも呼ばれています。 『どてきり』復活をと、研究会を立ち上げ、町おこしに乗り出したのは、玉野市商工会議所、その中心となるのが、料理店の店主でもある吉本さんです。 自費もつぎ込んで、カニを飼育する大掛かりな水槽を自宅倉庫に設置する力の入れようです。 今年8月、吉本さんは『どてきり』の研究をするため、玉野市内の汽水域にあたる野池を借りて稚ガニの飼育を始めました。 体長が10数センチ、重さが200グラムに満たない稚ガニです。 4か月が経ちました。 ほとんどのカニは、野池から引き上げられています。 『どてきり』に最適な水温は、20数度。 しかし、冬場で野池の水温が下がっているからです。 今は、低温実験。 つまり、冷たい海水温の何度までなら耐えられるか? 知るための研究が続いています。 海水温が下がると、エサを食べなくなり成長も止まる『どてきり』。 冬場をどうしのぐかが? 課題として見えてきたという吉本さんです。
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