みんなの家庭の医学【心の冷え症問診万能ストレッチ入浴法伊藤剛】詳細情報



みんなの家庭の医学【心の冷え症問診万能ストレッチ入浴法伊藤剛】

たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学12月7日放送
【冷え症を徹底解消SP▽新事実「脳温」の低下▽(1)脳が冷える生活習慣
(2)漢方名医(秘)20問診でタイプ別対策&入浴術】の詳細情報です。
◎司会:ビートたけし
◎ゲスト:久本雅美、ガダルカナル・タカ、薬師寺保栄、渡辺満里奈、misono、
 道端アンジェリカ
◎専門家ゲスト:伊藤剛(北里大学東洋医学総合研究所副センター長)

■改善しない長引く冷え症 脳まで冷えることも!?

●症例

専業主婦の小山佳世さん(38歳・女性)は、若い頃から手足が冷えやすいのが
悩みでしたが、もう一つ、家庭の悩みが増えてしまいました。

ある日、自分の娘がイジメにあっていると知りますが、何も解決することができず、
自分の心まで傷ついてしまいましたが、仕事で忙しい夫に心配はかけられないと、
全て一人で悩みを抱え込むようになり、小山佳世さんに少しずつ身体の異変が出て、
靴下を何枚重ね履きしても我慢できないほどに足の冷えが強くなってしまいました。

そんな時、母親が交通事故に巻き込まれ、亡くなってしまうショックな出来事が
あり、悲しみのどん底に突き落とされた小山佳世さんは、手足に感じるだけだった
身体の冷えが腰やお腹にも冷えが広がり、氷まくらを抱えたような冷たさになり、
今度は背筋まで寒くなり、全身に冷えとだるさを感じるようになってしまいました。

そんな小山佳世さんが藁をもつかむ思いで探し出したのが、北里大学の東洋医学
総合研究所でしたが、東洋医学的診察・全身12ヶ所の体温計測と4種類の心理検査を
行った結果、脳の温度も低いことが判明、「心の冷え症」と診断されました。

心の冷え症とは、ストレスや性格などの精神的要因が冷えをひどくしてしまう状態の
ことですが、冷え症は、以下の4つに分けられます。

●冷え症のタイプ
○手足の先が冷える「四肢末端型」
○足や腰などの下半身が冷える「下半身型」
○身体の中心が冷える「内臓型」
○身体全体が冷える「全身型」

冷え症には、なんらかの身体的要因が関係していますが、身体的要因の冷え症のうち、
約3割にストレスなど「精神的な要因」も関係している人がいることがわかっています。
それが心の冷え症で、心の冷え症は、身体的要因に加え精神的要因と2重に原因を持って
しまった状態のため、治りにくく重い冷えの症状が出てしまうことが問題になります。

人間は、寒さを感じると交感神経が緊張して末梢血管が収縮、放熱を抑えて熱を作りだす
ことで身体を温かい状態に保ちますが、ストレスが長期間にわたって加わると、交感神経を
調節する脳が疲弊、反応が次第に鈍くなり、末梢の血管が収縮できず、体温調節がうまく
できなくなってしまう結果、血管が開いたままになり、熱が必要以上に逃げ、どんどん
冷えてしまう「心の冷え症」の原因の一つになります。その結果、内臓だけでなく、
人間にとって最も大切な場所である「脳」まで冷えてしまうことがあります。

●健康チェック:「冷え症ドック」

○精神的要因による「心の冷え症」チェック

(1)人の意見に左右されやすい
(2)ユーモアは理解できる方だ
(3)人には逆らえない
(4)人を笑わせるのは上手な方だ
(5)自分の評価は気になってしまう
(6)楽しいことには関心がある
(7)人の顔色をうかがってしまう
(8)どんな場でも打ち解けられる
(9)他人の目が気になる
(10)新しもの好きだ
(11)人の意見が気になる
(12)にぎやかなのが好き
(13)決心はぐらつきやすい
(14)ものおじしない
(15)優柔不断である
(16)明るい性格だ
(17)他人に指摘されやすい
(18)人見知りしない
(19)決断が苦手である
(20)よく笑う

・奇数項目「周囲優先度」…服従的・消極的・評価を気にするなど
・偶数項目「自分優先度」…個性的・活動的・自由奔放など

→奇数項目「周囲優先度」が5つ以上該当、偶数項目「自分優先度」が
 奇数項目「周囲優先度」よりも少ない場合、精神的要因による「心の冷え症」
 になる可能性が高い

○身体的要因による「心の冷え症」チェック
→該当数が最も多いところが自分の身体的要因となる

【要因1】身体で熱が作れない
 ダイエットによるカロリー不足、運動不足で起きる筋肉量の低下などが原因
 手足の末端が冷える「四肢末端型」、身体全体が冷える「全身型」に多い

(1)身体はどちらかというと細めだ
(2)手と足の先がいつも冷たい
(3)汗はほとんどかかない
(4)寒いと気分が憂鬱になる
(5)食事の量は少なめである
(6)冷えると頭痛がすることがある

【要因2】身体から熱が逃げやすい
 皮下脂肪が薄い、皮膚血流が多く汗をかきやすいなどが原因
 身体の中心が冷える「内臓型」、身体全体が冷える「全身型」に多い

(1)太ももや二の腕が冷える
(2)自分では冷えを感じているのに手足を触ると温かい
(3)アレルギー体質である
(4)お腹が冷えやすい
(5)冷えるとお腹が張ったり痛くなる
(6)冷えると頭痛がすることがある

【要因3】身体の熱を全身に運べない
 うっ血・動脈硬化などから起きる血行障害が原因
 足先など下半身が冷える「下半身型」に多い

(1)足や下半身は冷えるが手や上半身はそれほどでもない
(2)頭がのぼせたり頭や上半身がほてる
(3)特に頭や上半身に汗をかきやすい
(4)イライラしやすい
(5)お腹が冷えやすい
(6)冷えるとお腹が張ったり痛くなる

■脳の冷えも改善!心も身体も温まる万能入浴法

●万能入浴法
(1)お湯の温度は40〜42℃、ちょっと熱いと感じる程度に
(2)入浴時間は10分
(3)最後の5分は首まで浸かる、残りの5分は胸元を出す
  ※10分間の入浴が大切、入浴後の効果の持続性は、
   通常の入浴より温かさは保たれる

●入浴後の体温の持続をさらに高める!ストレッチ入浴法
(1)お湯の温度は40〜42℃、いつもよりちょっと熱めに
   2分間バスタブを枕に首まで浸かる
(2)2分経ったら、ストレッチをはじめる
  「上半身のストレッチ」
   両肘を後ろに突っ張り腕を張り、左右の肩甲骨をくっつけるように
   背筋を伸ばし5つ数える、2回行う
  ※思い切り力を入れて背筋を伸ばす
(3)入浴後5分経ったら胸元まで出す
  「下半身のストレッチ」
   坐禅のように足を組み、足の指先を手で握り引き寄せるように足指を伸ばす
   5つ数えたら手を離し足を伸ばす、20〜30秒ほど休む、2〜3回行う
  ※足を伸ばすことで血液が足先まで流れ温まる
(4)終わったら10分経つまでゆっくり浸かる
 

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