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鹿児島市で高齢の夫婦が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われている被告に対して、10日判決が言い渡されます。被告が無罪を主張する裁判員裁判で死刑が求刑された全国初のケースとなり、裁判員らの判断が注目されます。
この事件は、去年6月、鹿児島市下福元町の藏ノ下忠さん(当時91)と妻のハツエさん(当時87)が自宅で殺害されたもので、2人を金品目的で殺害したとして、鹿児島市三和町の無職・白浜政廣被告(71)が強盗殺人の罪などに問われているものです。検察側は、現場で採取された指紋やDNAの鑑定結果などをもとに白濵被告の犯行と断定し、「金品を奪おうとした動機は極めて身勝手で、反省の態度もみられない」などとして死刑を求刑しました。一方、白濵被告は一貫して事件への関与を否定していて、弁護側は「指紋やDNAはねつ造されたもので、真犯人は別にいる」と無罪を主張しています。弁護人によりますと、白濵被告は死刑求刑に動揺した様子はなく、「あのような証拠では、無罪にならないわけがない」などと話しているということです。裁判員と裁判官が判決について話し合う「評議」は、9日まで14日間行われる予定になっています。