鹿児島市で高齢の夫婦がスコップで殺害された強盗殺人事件の裁判員裁判は15日も証人尋問が行われ、事件当時、現場近くで不審な人物を目撃したという男性は「被告とは違う男だった」と証言しました。
強盗殺人などの罪に問われている白濱政廣被告の裁判員裁判は公判8日目を迎えました。15日は、事件当日とされる去年6月18日の夜に不審な人物を目撃したという男性の証人が別室からモニターを通じて証言しました。男性は「午後11時ごろ現場近くの細い道路を車で通った際に不審な人物とすれ違った」と述べ、「すれ違う時に手で顔を隠したため不審に思った。被告とは全く違う人だった」と証言しました。不審な人物の特徴については「鼻から下の横顔がはっきり見えた」と話したうえで、「不精ひげを生やした知らない男で黒っぽい服を着ていた」と話しました。検察側が「服に血は付いていたか」と質問すると、証人の男性は「覚えていません」と答えました。16日は、いよいよ被告人質問が行われる予定です。