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出水平野に飛来しているツルの羽数調査が11日朝行われ、観測史上2番目の1万3006羽が確認されました。
羽数調査は、ツルがねぐらから飛び立つ夜明け前の午前6時から行われ、地元の中学生たちが次々と、ツルの群をカウントしていきました。その結果、ナベヅルやマナヅルなどあわせて1万3006羽が計測され、10年前に確認された史上最多の1万3521羽に次ぐ観測史上2番目の数となりました。
羽数調査はあと2回行われますが、11日は、来シーズンから調査に参加する荘小学校の児童たちも体験に訪れていました。
出水平野は、14シーズン連続の万羽ヅルとなっていて、これから年明けにかけてツルを見物する観光客も増えそうです。
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去年鹿児島市で高齢の夫婦が殺害された事件で強盗殺人などの罪に問われ死刑が求刑された被告に10日無罪判決が言い渡され、被告は約1年5ヵ月ぶりに釈放されました。
この事件は、去年6月鹿児島市下福元町の藏ノ下忠さんと妻のハツエさんが自宅で殺害されたもので、鹿児島市三和町の無職・白濵政廣被告が強盗殺人などの罪に問われました。白濵被告は一貫して無実を主張し、一方の検察側は「スコップで殴り殺すという残虐な犯行で反省の態度もない」として死刑を求刑していました。10日の判決公判で鹿児島地裁の平島正道裁判長は「被害者の顔に多くの傷があることや現場に金品が残されていることから、今回の事件が強盗目的だったのかどうかについては疑問が残り、むしろえん恨が疑われる。現場で検出されたDNAや指紋などから、被告が過去に被害者宅に立ち入った事実は認められるが、この程度の情況証拠で被告を犯人と認定することは許されない」と述べ、白浜被告に無罪を言い渡しました。死刑が求刑された裁判員裁判で無罪判決が出されたのは全国で初めてです。判決後に記者会見した裁判員は「遺族の気持ちを思うと残念だが公正中立な立場で判断した」などと述べました。一方鹿児島地方検察庁は「判決文を精査し控訴するかどうか検討したい」としています。