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民主隠し必死も…「逆風、肌身で感じた」 茨城県議選(2/2ページ)

2010年12月13日20時59分

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写真:民主党の茨城県連事務所では郡司彰会長(左)と藤田幸久臨時幹事長が開票状況を伝えるテレビ速報を見守った。当選の赤いバラが付けられた公認・推薦候補のポスターは6枚にとどまった=水戸市民主党の茨城県連事務所では郡司彰会長(左)と藤田幸久臨時幹事長が開票状況を伝えるテレビ速報を見守った。当選の赤いバラが付けられた公認・推薦候補のポスターは6枚にとどまった=水戸市

 それでも頭を下げて手渡したビラは何度も投げるように返され、政権交代後に支援を約束してくれた約100世帯の集落から「もう応援できない」と突き放された。当選には5千票足りず、落選。「民主への失望から、やり場のない思いをぶつけられた感じがした」と悔しさをにじませた。

 政権交代で民主党に傾きかけた業界団体からも見放されつつある。

 昨夏の衆院選で全国でいち早く民主党支持を打ち出した茨城県医師連盟は、県議選で民主党の15人を上回る17人の推薦を自民党に出した。同連盟の小松満委員長は「民主は柳田稔法相の辞任などムチャクチャ。逆に自民は社会保障費2200億円削減の撤回など私たちの考えに寄ってきた」と話す。

 農協の政治団体、県農協政治連盟も同じだ。参院選では民主、自民の候補に推薦を出したが、今回出した推薦17人の内訳は自民15人、保守系無所属2人。農政連幹部は「日本の農業が壊滅しかねない環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の問題が出なければ、民主を推薦する可能性はあった。裏切られた」と語った。(中村真理、今村尚徳)

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