国の文化審議会が10日答申した登録有形文化財建造物に、大阪府からは繁華街・ミナミを代表する建築物「南海ビル」(大阪市中央区)が選ばれた。(3面参照)
南海ビル(大阪府教育委員会提供) |
南海ビルは、御堂筋の南端にある南海難波駅のターミナルビル。堺市生まれの建築家、久野節の建築事務所が設計し、南海鉄道(現・南海電気鉄道)のシンボルとなる拠点ビルとして1932年に竣工(しゅんこう)した。
鉄骨鉄筋コンクリート造りで、地上7階(一部8階)地下2階。デザインは、19世紀に欧米などで流行した「ネオルネサンス様式」で、華やかで格調高く、つぼ型の飾りを置いた古代ギリシャ風の円柱とアーチを連続させた外観が特徴とされる。
昭和初期を代表する近代建築として、造形の規範になっていると評価された。
府内の登録有形文化財(建造物)は198カ所514件になる。
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