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なにわ小売り戦争 阿倍野・キューズ×梅田・ルクア×難波・パークス 開店・改装ラッシュ

 東急不動産は7日、平成23年4月に開業するショッピングセンター「あべのマーケットパーク キューズモール」(大阪市阿倍野区)の概要を発表した。大阪市内は来年、百貨店の新規出店や増床などが相次ぎ、競争激化が予想される「2011年問題」を抱えるが、天王寺駅近くの阿倍野や梅田や難波でも大型商業施設の新設、改装が相次ぎ、3つの主要ターミナルを中心にエリア間の小売り競争が活発化しそうだ。

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阿倍野・キューズ「109」出店

 東急不動産によると、キューズモールは売り場面積6万900平方メートルで「西日本最大級」という。若い女性に人気の高いファッション専門店「109」や、高品質なカジュアル衣料ブランド「イッツ インターナショナル」が関西に初出店するなど、約250店が入居。イトーヨーカドーや東急ハンズなども誘致したほか、1500台分の駐車場を備え、若い女性から家族連れまで幅広い客層の取り込みを図った。

 東急不動産の岡田正志執行役員は「(入居する)109やイトーヨーカドーを軸にすれば、地域密着と広域集客の両面が可能」と自信を見せる。

 一方、梅田地区ではJR大阪駅北側に建設中のノースゲートビルディングに来年5月、ファッションゾーン「Lucua(ルクア)」がオープン。難波地区では複合商業施設「なんばパークス」が今年3月に改装したほか、駅に隣接したショッピングセンター「なんばシティ」も来春にリニューアル工事を終えるなど、各エリアで大型商業施設の新設、改装が相次ぐ。

 各施設の関係者は「客層はかぶらない。話題店が来てエリアごとに盛り上がれば、大阪全体の底上げになる」と表向きは平静だ。しかし「109のインパクトはどこまであるのか。そこで、若い人の流れが止まる可能性もある」と、警戒する声も上がった。 

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