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最終更新:2010年12月11日(土) 5時43分

布川事件再審が結審、判決は3月

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 43年前に茨城県で起きた「布川事件」の再審、やり直しの裁判の最終弁論で弁護側が改めて無罪を主張して、裁判は結審しました。判決は来年3月に言い渡されます。

 この裁判は1967年、茨城県利根町で一人暮らしの男性が殺害され現金が奪われた、いわゆる「布川事件」で逮捕され服役した杉山卓男さんと桜井昌司さんが、無罪を求めて裁判のやり直しを求めたものです。

 これまでの裁判で検察側は論告求刑で「2人が犯人であることは明らか」などと主張、無期懲役を求刑しています。

 10日の最終弁論で弁護側は「有罪を支えていたはずの全ての証拠は瓦解した」、「自白偏重や証拠隠しなど、刑事司法の重大な弊害を浮き彫りにした」などと改めて無罪を主張しました。

 判決は来年3月16日に言い渡される予定ですが、これまでのやり直しの裁判で検察側が求めた遺留品のDNA鑑定が却下されたほか、「当時、事件現場で別人を見た」とする目撃者の証人尋問が行われるなど、2人の無罪の可能性が高くなっています。(10日22:02)

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