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最終更新:2010年12月9日(木) 18時42分

全面否認の被告「無罪判決を確信」

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 裁判員裁判で初めて全面否認している被告に死刑が求刑された裁判。その判決が10日、鹿児島地裁で言い渡されます。判決を前に被告本人が、JNNの取材に応じました。

 鹿児島市にある鹿児島拘置支所。ここで判決を待っている1人の被告が、JNNの取材に応じました。

 「無罪判決を確信している」(白濱被告)

 こう話したのは白濱政廣被告(71)。去年6月、鹿児島市の民家に侵入し、金品を奪う目的で藏ノ下忠さん(当時91)と妻・ハツエさん(当時87)をスコップで殺害したとして、強盗殺人と住居侵入の罪に問われています。

 白濱被告は事件への関与を全面否認して、無罪を主張。一方、検察側は現場で見つかった指紋や手のひらの掌紋、それにDNAの型が白濱被告のものと一致したなどとして、死刑を求刑しました。

 その白濱被告が先週と今週の2回、拘置所での取材に落ち着いた表情で応じました。

 「警察では開口一番から『行っていないし、やっていない』と言っている。しかし、『そんなことを言っても通用しない。早く本当のことを言え』と言われた」(白濱被告)

 そして・・・。

 「無罪判決は間違いないから、何とも思っていない。冷静沈着、自然体」(白濱被告)

 客観的な目撃証言がない中、この事件では指紋やDNAをどう判断するかが大きなポイントとなっていて、弁護士側は「転写」などによるねつ造の可能性を指摘しています。

 有罪か、無罪か。仮に有罪なら、死刑は妥当なのでしょうか。判決は、10日午前10時から言い渡される予定です。(09日16:54)

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