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朝鮮学校に「総書記忠誠」命令 総連、祝電を指示 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:朝鮮学校
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が全国の朝鮮学校に、金正日総書記に忠誠を誓う新年の祝電を送るよう指示していたことが13日、朝鮮総連の内部文書から分かった。無償化や自治体補助金をめぐり、朝鮮学校への北朝鮮の政治的支配が問題となっているが、今回の指示は金総書記を絶対化する支配がいかに学校まで及んでいるかを浮き彫りにした。無償化や補助金見直への影響は避けられそうにない。
文書は11月23日、朝鮮総連中央本部のトップ、徐萬述(ソ・マンスル)議長名で都道府県本部委員長らにあて出された。北朝鮮の民主化に取り組むNPO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)が13日に公開した。
表題は《主体100(平成23)年の新年に際し、偉大なる領導者、金正日将軍様に謹んで祝電をささげる件について》。文書では、来年を「将軍様の賢明な領導に従い、奇跡と革新が多段階で起きる激動の年」と位置付け、在日朝鮮人に対して「核心的な成果を成し遂げる重要な年だ」と指摘。その上で「敬愛する将軍様を高く奉じ、愛族愛国事業で新たな転換をもたらす忠誠の決意を込めて、電文をささげる」よう命じている。
祝電には、将軍様の偉大性への称賛と、将軍様を忠誠であがめ、祖国を擁護し抜く決意を盛り込んだ上で、将軍様の健康を祝願するよう指示。各朝鮮学校には、地域ごとに連名で400〜500字で、12月15日までに電報料とともに北朝鮮に必着させるよう事細かに命じている。個人に対しても手紙や電文を書くよう指示し、親北日本人にも手紙などの送付を働きかけることも求めている。