[シネマトゥデイ映画ニュース] 北川景子と向井理という旬の若手俳優二人が夢の共演を果たす映画『パラダイス・キス』のニューヨークロケが完遂し、ほぼクランクアップを迎えた北川と向井それぞれが本作への思いを明かした。このたびのニューヨークロケは、ソーホーや5番街、タイムズスクエアやセントラルパークで行なわれ、最も重要なシーンいえる北川演じる紫がニューヨークを訪れる場面を撮影したもの。北川は5日間というタイトな今回の撮影について、「NYの素晴らしいロケーションで撮ることができたので、すごく良かったなと思います。天気とかいろんなことも心配だったんですけど、ここまで順調にやってこられたので、本当に皆に感謝しています」と充実ぶりを覗かせた。
本作の監督を務めた新城毅彦の前作映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』場面写真
そんな北川について共演の向井は、「北川さんは今回お会いするのも初めてで」と改めて初共演の緊張感を漂わせる。しかし、「とても素直な方なので、わりと腹を割って話すこともできました」と北川の印象を語る。原作が矢沢あいの大人気同名漫画である本作だが、向井は演じたジョージ役について、漫画原作であることが悩みだったという。「(原作を)読んだ人はそれぞれ声や動きのイメージを持っているので、そことの違和感を考えると身動きがとれなくなってしまいます。なのでそこは自分なりのものをやろうと割り切ってやるほかないので」と本作ならではの苦労を明かす。
そして、向井の兄がファッションデザイナーであることから、ファッション業界を目指す学生たちの姿を描いた本作について何か相談をしたかという問いに、「確かにファッションデザイナーという要素は必要なんですけど、人間として描きたい部分が多かったので、あまりそこで人に頼らないほうがいいなと思ってやめときました」と兄のアドバイスを求めず、役づくりをしたという秘話も明かした。一方の北川は、「初めて『パラダイス・キス』を読ませてもらったときに、すごく紫という役に共感したので、そのときの第一印象を忘れないで演じたいなと気をつけながらずっとやっていた」と役柄に共感したことを告白。また、本作を通じてオシャレには苦痛が伴うものだということを再確認したといい、「動きづらかったりヒールがすごく高かったりするので、やっぱりオシャレでいることは大変」と北川は、女子には共感できる思いを吐露。向井も今回の衣装はすべてオーダーで作ったものゆえ、「体形を変えられないなというのはありました。全部タイトだったので、難しい部分と、ファッションとして楽しめた部分と両方です」と映画全体を彩るファッションについて思いを明かした。
二人共、役については監督とさほど話し合わなかったと語っており、北川演じるモデルの紫と向井演じるデザイナーの卵・ジョージがどんなキャラクターに仕上がっているのか、今から期待が高まる。『パラダイス・キス』は、累計発行部数600万部突破の人気コミックの実写化作品。映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』の新城毅彦がメガホンを取り、山本裕典、五十嵐隼士、大政絢、賀来賢人、加藤夏希らが脇を固める。
映画『パラダイス・キス』は2011年5月、丸の内ルーブルほか全国公開
読み込み中...
ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。