最終更新: 2010/12/13 21:51

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米空母「ジョージ・ワシントン」に乗艦し、日米共同統合演習を密着取材しました。

東アジア情勢が緊迫する中、FNNは沖縄沖に展開する空母「ジョージ・ワシントン」に乗艦し、自衛隊との日米共同統合演習を密着取材しました。

先週から実施されている日米共同統合演習「キーンソード」には、日米の艦艇60隻、航空機400機、そして隊員4万人以上が参加し、今回は過去10回の中でも最大の規模となった。
そして、演習が大詰めを迎えようとする9日、FNNのカメラが沖縄近海で演習に参加するアメリカ海軍の空母「ジョージ・ワシントン」に乗り込んだ。
戦闘攻撃機など70機以上を搭載しており、この演習での主な任務は、飛来する戦闘機や艦艇の迎撃になる。
担当士官は「洋上での追跡、シミュレーション、探知、潜水艦への防衛・攻撃をすべて同時に行います」と語った。
収集されたあらゆる情報を基に作戦が立案される「空母の頭脳」ともいうべき部分が、「CDC(戦闘指揮センター)」で、スクリーンに映し出されたさまざまな情報には、日本が集めた情報も反映されているようだった。
この現場で、カメラがとらえたのは、アメリカ海軍と打ち合わせる海上自衛隊員の姿だった。
海上自衛隊員は、ジョージ・ワシントンの中から、海上自衛隊の護衛艦との通信や、指揮系統の連携を取り、さらに共同で相手への打撃訓練を行っているという。
海上自衛隊の大塚海夫海将補は、「日米共同統合演習には、私以下、約20名の海上自衛官が、このジョージ・ワシントンに乗り組んでおります」と語った。
ジョージ・ワシントンのラウスマン艦長は、「彼らは、プロフェッショナルです。仲間であることに幸せを感じる。彼らの『海の男』としての能力と指導力を信頼している」と述べた。
さらにこの時、ジョージ・ワシントンの甲板には、自衛隊のヘリコプターがおり、FNNのカメラが搭乗を許された。
発艦から10分、向かった先は、海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」だった。
このひゅうがも、アメリカ側との共同作戦の演習中で、ここには5人のアメリカ海軍士官が乗っていた。
アメリカ海軍士官の任務は、日本の護衛艦との訓練調整だという。
米海軍連絡官のシュルツ大佐は、「双方の協力は極めて強固で、これからも続きます。過去50年にわたり、そうであったのと同じようにです」と述べた。
ひゅうが乗組員は、「アメリカ軍のやり方、いろいろな戦術など、そういったことを自分たちの普段は見られないことをやりますし、非常に勉強になります」と語った。
そして、共同演習では、もう1つの訓練が行われていた。
日本の離島などが占拠された場合、その島を奪回するための島しょ防衛訓練だとみられている。
軍事評論家の岡部 いさく氏は、「今回のキーンソード演習では、アメリカ海軍や海上自衛隊が、島しょ防衛などの訓練で緊密に協力し合う実態が明らかになりました。これを、太平洋への進出を狙う中国が見たならば、この日米同盟の力と緊密ぶりは、大きな壁と見えるのではないでしょうか」と語った。
日本近海で中国や北朝鮮が巻き起こした荒波。
アメリカ軍のマレン統合参謀本部議長は、「もはや通常の事態ではないと理解しなければならない」と述べた。

(12/10 00:49)


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