(2010年12月2日放送)
港町・横浜。旅情と切ない恋物語が似合いそうな語感ですが、あの、巨大港湾施設には、上を向いたまま口が開きっぱなしになってしまいました、久保田です。
何といっても、高さ50メートルのガントリークレーン!最近の高層ビルと比べて特別高いわけではありませんが、何が怖いって、操縦室に行くまで、壁やガラスの仕切りがなくて、体を守るものが手すりしかないところです。中村さん、私たちが乗っているときは、だいぶゆっくり操作してくださったようで、普段はかなり揺れるそうです・・・。
移動の途中、タモリさんに、「コンテナがいかに画期的な発明か」ということを伺い、さらに実際の積み込み作業や、それを綿密に計算していることを知って、“大きい箱”くらいのイメージしかなかった自分を反省しました。2週間かかった積み込み作業が6時間に短縮され、寄港先の負担も減り、積み下ろした後も、トラックに載せてそのまま移動できる。共通の規格を作ることで、世界がぐっと近くなった感じでしょうか。
今回は、港が物流の拠点であることと、もう一つ、旅をする人にとっての大切な入り口であることを再認識しました。タモリさんがおっしゃった、「海に開けた町は、海を向いた方が表玄関」というお話。(後で聞いた話では、あの辺りのロケはさらっと通り過ぎるくらいの予定だったそう。でも、かつてのプラットホームで聞くタモリさんの想像に、スタッフ皆、聞き入っていました。)東京駅から汽車で横浜港へ、そのまま客船に乗り込み、アメリカかヨーロッパか、美しい異国の港町に降り立つ・・・やっぱり、旅情と恋物語が似合います。
来週は、第1シリーズで放送した三田・麻布をディレクターズカット完全版でお送りします。未公開シーンを含めた、プラス5分の48分バージョンです。江戸時代の伝説探しに、昭和が残る路地散歩、どうぞご覧ください。